初!!小説!!
水青ちゃん描きたいな〜でも漫画描くのはめんどいな〜よしじゃあ字で表現しようということでノリと勢いでできた作品になります😁文才はありません
ATTENTION
水青
R18
生徒×教師
ですとろいやーみたいな感じの設定です
時刻は午後5時。
殆どの生徒が下校したはずの時間帯だが、生徒指導室には未だ青白い明かりが灯っている。
ばっくれられたらどうしようかと考えていたが、意外にも”そいつ”は律儀に学習椅子に腰かけていた。
水「どしたのせんせ」
気崩された制服に身を包み足を組んで脱力する姿は、まるでこれから説教を受ける人間とはとても思えない。
そんな彼の真正面に座り、空色の瞳を真っ直ぐ見据えた。
青「…これ、何かわかるよな?」
俺はポケットから問題となったブツを取り出し、バンッと威圧するように音を立てて机に叩きつける。
心当たりがあったのだろう。彼は示されたそれに一瞬目を見開く。
が、すぐに何食わぬ顔で俺を睨み返した。
水「……タバコだけど。それが何?」
青「お前…バレてんで?吸ってんの」
ほとけ───稲荷ほとけは、学校随一の典型的な問題児だった。
遅刻常習犯、授業中の無断外出、同級生への暴言暴力……今まで怒鳴ってきた回数は数しれない。
が、今回に限っては事の重さが桁違いだ。
これは校則レベルの問題では無い。国のルールに関わってくる。
水「べつにいーじゃん?ちょーっと吸っただけだってば。そんなぷんぷんしないでよ」
ぐっと背中を反らし脱力しながらそう話す彼。反省の「は」の字もないその見慣れた姿に、怒鳴り散らす気力すら奪われてしまった。
代わりにはぁー…っと、疲労と呆れが混じったため息をつく。
青「とりあえず、明日親御さんと校長先生呼んで緊急面談するからな。……まぁ、退学処分だろうけど。」
もう、きっと更生は絶望的だ。
…もっとしてやれることがあったんじゃないのか。
1教師としての自省と、ほんの少しの自己嫌悪が胸を這う。もし他の先生だったら、アニキだったら、ないこだったら…こういうとき何て声をかけたのだろう。
きっとこんな処分を受けても平気でヘラヘラして…と、思ってたのに。
水「え、」
彼の表情は、見たことがないほど驚愕していた。
水「…そっか、退学か〜…へぇ…」
弱々しく言葉を紡ぎながら、ぽーんと上履きを放り出し、足の指でいじいじと弄り出す。
伏せ気味になった瞳には、寂しさや哀しさが反射している…気がした。
青「………、」
予想外の反応だ。思い切り面食らって、喉の奥がぎゅっと詰まる。
青「……嫌、なん?」
水「……」
そういえば、彼が校外で問題を起こしたという話は聞いたことがない。
授業中教室から抜け出すことはあれど、学校自体をサボったり不登校になるようなことはなかった。学校が定めた規則を何一つ守らずぶーぶー言う割に、結局毎日登校はする。
案外好きなのだろうか、学校。
水「…せんせ、」
教室に冷たい静寂が降りる。
彼から出ているとは思えないほど、暗く落ち着いた声色が響いた。
水「明日、僕退学するの?」
青「…もしかしたらな。」
水「じゃあ、もしそうなら今日で終わりなんだ。」
自分の手のひらを見つめ、俯きがちにそう言うほとけ。
ここまで分かりやすく気落ちされると、流石にちょっと可哀想になってくる…なんて考えた俺は大バカだった。
水「じゃ、もう何したっていいよね」
青「…は?」
今なんて?
一言に呆気に取られていると、ある違和感に気がついた。
今さっきまで胸ポケットに感じていた重み…それがさっぱり消えている。
そこには生徒指導室の鍵を入れていたはずだった。
はっとなった時にはもう目の前に彼は居ない。慌てて後方を振り向くと鍵を人差し指でくるくると回しながら笑う彼がいた。
青「おい!逃げんな!」
水「先手必勝ってやつ〜?」
俺も泡を食って立ち上がるが、既に彼の手はドアノブに触れている。
やばい、逃げられる───
水「よーいしょっ」
しかし、響いたのはガチャ、という施錠の音だった。
意想外の行動に足が縫い止められる。
にやにやと悪魔のごとく口角を上げる彼を見て、不吉な予感がザラりと頭をすり抜けた。
水「…せんせはさぁ、もっと自分の魅力を自覚した方がいいよ」
青「おまっ、何する気で……」
そう抗議した瞬間だった。
ちゅ、と自分の唇に形のいいそれが重なる。
完全に口を塞がれて、言葉の後が絶たれる。
ようやくそれを理解したのは、唇同士が離れて水色の瞳と目が合った数秒後だった。
青「…!?/……な、……/」
無意識に出た2、3歩後ずさる防衛反応。
それも腰に回された手によってあっさり制止されてしまった。
余ったもう片方の手は緩く指の間を縫って結ばれる。
水「逃げられないのはせんせーの方かもね」
満足そうに細まった瞳を前に、ただ立ち尽くすしかなかった。
水side
突如告げられた”退学処分”の4文字。
今更自分の素行を省みる気はないけど、心残りはあった。
蓋をして溢れないように我慢してた気持ちを、このままにして終わるのは少し抵抗があったから。
“毒食わらば皿まで”とは正にこういうことだ。
青「っは……♡は、ぁ、”♡っや…〜…っ♡♡」
甘さの混じった不規則な呼吸音。
ことん、と小さく響いた眼鏡がずり落ちる音。
自分の元でせんせが乱れ鳴いてるのが嬉しくて、口角はずっと上がりっぱなしだ。
水「せんせ、みっともないね。学校一の問題児を更生できなかった上にその生徒の手でこんなぐちゃぐちゃになっちゃってさ〜」
青「ぁ”あ、!?♡♡ん”、ん〜〜…っ♡♡は、っうごくな…っ”!♡♡」
水「やぁーだー♡」
首筋に唇を這わせてじゅっと吸い上げれば、彼はまた体を捩らせて甘い声を漏らす。
どんなに抵抗しても体は素直だ。教室の床は既に愛液と白濁液に濡れていた。
これはもしかしたら、タバコ以上の非行かもしれない。
水「せんせ、そんなに大きな声出して鳴いてたら廊下に聞こえちゃうかもよ?もうちょっと我慢して」
水「いっつも『静かにしろ』って僕らに言ってるじゃん」
青「ぅあ”、あ…♡♡ひ、んぅん”〜…♡♡」
我慢してとは言ったものの、決して腰の動きを止める訳ではない。
必死に首だけを横にふるふる振る姿が可愛くて、思わず小さく嘆息をついた。
水「もぉ、しょーがないなぁ」
青「は…?ん”!♡♡んぐ、ぅ”…♡♡ん、ん♡♡」
ちゅ、と唇を吸ってだらしなく空いた隙間に舌を差し込む。
舌先で口内を弄べば、嬌声はくぐもってボリュームが落ちる。
ついでに耳の淵を指で優しくなぞってやれば、せんせはまた甘イキを繰り返した。
ここで廊下から足音が聞こえたりしたら面白いのに…と思ったけれど、全く人が来る気配がないから諦めて唇を離す。
代わりにせんせの顔の横に手をついて、今度は耳に舌を這わせる。
青「ひ、…っ”!?♡♡はぁ”、あ、♡♡さわんな、っ”♡♡あ”、〜〜っぁ♡♡」
水「………?」
突然、背中にある違和感を感じた。
ぱっと動きを止めて、原因を突き止めようと試みる。
明らかに通常時より重みを感じると思えば、自分より大きくてごつごつした手が、弱々しく僕の背に手を回しぎゅっとシャツを握っていた。
青「っは…〜…っ♡♡は、ぁ”…、は♡♡」
せんせの方に視線を戻すと、必死に呼吸を整えようと僕の胸辺りに縋りついている。
水「……かわい、」
入学してから2年間、毎日巡らせていた想い。
ずっと内に秘めていたこの言葉。
…このまま全部堕ちてくれたらいいのに、なんて。
そんな叶わないだろう願いに思いを馳せるのは辞めて、ただ今の有限な甘い時間にどっぷりと浸った。
有限というのは、いつか終わりが来るという意味だ。
当たり前に僕のタバコの件が忘れ去られることはなく、予告どうり日付が変われば校長室での緊急面談が始まった。
校長、母さん、せんせ、僕が、無駄に質のいいソファに腰掛ける。
昨日の件については特に出回っていないらしく、その事案に触れられることはなかった。
きっと言えなかったんだろう、恥ずかしくて。かわいそ。
真剣な顔つきで親と話すせんせを見ると、昨日のあれは幻だったのではと錯乱しそうになる。
まぁ、幻だろうがなんだろうが幸せだったことには変わりないのでなんでもいいんだけど。
先「…では、退学処分で。いいよな?稲荷」
水「……」
まぁ、そうだよね。
そんなもんだ、僕の人生なんて。
水「まぁいいよ。何でも」
最後に思い切って行動してよかったな〜、なんてふわっと考えているときだった。
青「…校長先生、」
部屋に漂う重々しい空気を、彼が断ち切った。
青「稲荷は、まだ更生の余地があると思います」
水「え、」
先「……はぁ?」
校長の呆れたセリフ。隣を見れば、親も眼を見開いて硬直している。
先「更生の余地があるって…それで許して今まで何度も問題を犯してきただろう!」
青「それは僕含め教師の指導不足によるものです。力不足だったと深く自省しております。…しかし、ここで手放してしまえば彼は一生このままですよ」
淀みなく淡々と紡がれる言葉。
呆気にとられた僕は、ただ黙って2人のやり取りを見ることしか出来ない。
先「そ……それでまた問題を起こしたらどうするんだ!!」
鼓膜を殴るほどの大きな罵声。
でも、青い瞳はそれに屈しなかった。
青「そしたら、僕が責任をとります。」
水「………」
….あぁ、そっか。そうだよね。
君は、君だけは絶対投げ出したりしない。笑っちゃうぐらい真面目で、誠実で、優しいから。
僕はこの人のそういう所が好きなんだ。
ぱち、と蒼い瞳と視線が重なる。
自然に滲み出た笑顔を向ければ、ばっとすぐ目を逸らされてしまった。
そのとき、耳がほんのり赤らんでいたのを僕は見逃さなかった。
𝑒𝑛𝑑
🤍あとがき
はい!最後まで見て下さりありがとうございます🫶
素人の文章で読みづらさMAXだったと思いますがご容赦ください…😭😭
近頃水青にどハマりしてるので完全に自己満の自給自足です。まーじで書いてて楽しかった(受験生)
ちなみに「毒食わらば皿まで」とは、「いったん 悪に手を染めたからには、最後まで悪に徹しよう」という意味のことわざです。私の座右の銘です😙(最悪)
改めて小説家さん作家さんの凄さを思い知りました!!!
コメント
18件
いやん、最後の一文がめっちゃてぇてぇ え、推せます()
せんせってよんでるのかわいい!てぇてぇすぎます!
設定もお話の流れも最高です! ありがとうございます(泣)