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続き待ってます!!
世界は残酷だと思う。
私は、両親がいない。
母は、事故で亡くなった。ボールを取りに道路に飛び出した女の子を庇い轢かれた。
最後に母の顔を見たのは、買い物に行ってくる前に「行ってきます」と頭を撫でて、笑った顔。
葬式の時、母が庇った女の子に会った。
女の子の両親が父に泣きながら、お礼や謝罪を言っていたのを見つめる
父は、女の子の両親に怒っていなかった。助かってよかったと泣きながら笑っていた。
(なんで怒っていないの?あの子のせいでお母さんが死んじゃったんだよ。なんで?なんで、怒らないの・・・)
父の笑顔を見て、父への怒りと女の子への憎しみが心の中に現れた。
そして、私は怒りのせいで言ってはいけないことを言ってしまった。
『なんで、お父さんは笑ってるの?全部、あの子が悪いのに、』
「茉代、そんなこと言っちゃだめだ。お母さんも天国でこの子が無事で良かったと思っていると思うよ」
『うるさい!全部、この子が悪いじゃん!この子が道路に飛び出してなんかいなければお母さんは死んでなかった!!この子のせいでお母さんが死んだんだよ!!?お母さんを返してよ!!・・・お母さんが死ぬよりあんたが死んだほうが良かった!!』
気がつくと、会場は静まり返っていた。数秒が経った後、女の子の泣き叫ぶ声と父と兄の怒りの声が聞こえた。
やっぱり、世界は残酷だ。
作者から
設定を少し変えて、茉代ちゃんのお母さんが亡くなったのは、茉代ちゃんが5歳の頃にします