ワンクッション
→nmmn/桃赤/やや一方的/ご本人に触れないよう配慮をお願いします/拡散等はお控えください
桃視点
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「えーっと……りうらさん…??」
タスクを終え一段落がついたという頃、カフェイン摂取と言うわけでコップ1杯コーヒーを注いでいたら、りうらが抱き着いてきた。
「……………」
りうらが胸元に飛び込んできて早3分が経過している。
具合でも悪いのか、はたまた構ってちゃんモードなのか、いやそれはないか……りうらだし
「りうら……??どうかしたの?具合でも悪い?」
「………」
小さい動きだが首を横に振った。
違うのか、なんて首を傾げるがとりあえず頭を撫でておく。
後頭部を柔く撫でてやると、りうらは抱き締める力をほんの少し強めた。
「…あ……」
「相手、して欲しい……」
こちらの都合を伺うように少し不安そうな表情をしたまま俺を見詰めてくる。
「……えっ」
りうらの口から出るとは思わなかった一言に俺は
雷を撃たれたような感覚がした。
「えっ…と、ないくんが忙しいの知ってたんだけ
ど、さ……」
「今日、少しいーかなって…」
あぁ、そういうことか。
逆に捉えれば、りうらが吐かないような言葉を吐かせるまで不安にさせていたということになる。
普段からも「寂しい」なんて口にしないもんな、お前は。
「……うん、構ってあげられんくてごめんな」
りうらへの愛が爆発したところで俺は強くりうら
を抱き締める。
「……ないくんのばか」
嬉しさ反面、拗れが混ざった表情をしたりうらは「仕方ないなぁ」と言わんばかりの笑顔で俺を更に抱き返した。
「ふふ、そんなこと言わないでよ〜〜、ね?」
少し抱き締める力を緩め、ホワイトチョコより甘いキスを交わす。
「……ん」
待っていた、とでも言うかのようにりうらはコロッとすぐに瞳を蕩けさせた。
何度もキスを重ね、重ね、この期間俺も寂しかった。時間が有限な中、りうらに尽くす時間が出来なかった。
そんな俺の心のスキマを埋める愛、そんな数をキスに例えて何十回も唇を重ねる。
「っも、いいから……」
恥ずかしさのあまりか、先にギブアップしたのはりうらだった。
呼吸もままならない中、顔も耳も赤くしては潤んだ瞳で訴えかけてくる。
「……だらしなく口開いちゃって…ほんとかわいい、襲っちゃうよ」
はくはくと懸命に息を整える姿を見てしまえば欲
動が抑えられなくなってしまう。
「……ばーか」
「知ってる」
罵りの言葉を述べながらも満更でもないその仮面。
りうらの期待しているその目を見て優しくベッド
ヘエスコートする。
「りうらが寂しいって思った分よりもたぁーっくさん甘やかしてあげるからね」
長い長い夜でさえも使い果たす、そんな1日もありかもしれない。
ばかな俺には分からないからさ、寂しかったこと、嫉妬したこと、気持ちいところ、恥ずかしいこと、全部教えてね。
コメント
3件
もう感情の捉え方と対話や行動の仕草を表現するのめっちゃ上手。語彙力が足りないくらいうまい。d( ' ' )