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「異論あり!女子会のメンバーは《《それぞれ》》果物ナイフを使っています!
1人だけに毒が入るなどおかしな話です!」
検察官が言った。
「確かに!
もしも、果物ナイフの全体に毒が塗ってあった場合、全員が死亡します。
しかし、犯人は毒を果物ナイフの《《左側》》にだけ塗っていたのです!」
私は声を大にして言った。
シーンとなる法廷内。
「どういう事かご説明します。
まず、亡くなった幸田さんは女子会メンバーでは1人だけ《《左利き》》でした。
つまり、どういう事か?
みなさん、もうお分かりですね?
犯人の端間さんは幸田さんが左利きな事をもちろん知っていました!
そして、幸田さんがりんごを剥く時に毒がりんごの表面に付くように、果物ナイフの左側にだけ毒を塗っておいたのです!
裁判長、女子会が行われた飯森さんの生ゴミのりんごの皮から遅延性の毒が検出されました。
なお、あるサイトから遅延性の毒の購入履歴があります。
もちろん、購入者は端間緑さんに間違いありません。
彼女の携帯を調べて貰えば、購入履歴がわかるはずです。
以上で弁論を終わります。」
私は言った。
足はガクガクしていたし、何を言ったかも覚えていなかったが、とにかく終わったのだ…
「よく出来ました!」
先生が私の頬に手を当ててそう言いました。
「先生…」
こうして、白雪姫殺人事件は幕を閉じたのだった。