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玲凪
凪視点
ーー
ねえレオ、俺さ、レオとやるんだったら何でも良かったんだ。レオがやろうっていうなら野球でもバスケでも、勿論スポーツ以外でも。
あの日、階段でぶつかって…。それからレオがこんな俺にキョーミ持ってくれて、…ぶっちゃけ、すぐ俺に飽きると思った。
だってレオの周りには沢山人がいるから。
でもなんでかな、レオはずーっと俺に尽くしてくれた。俺が何かを要求すれば、最大限の力を使って 喜んで返してくれる。
ただ単に、嬉しかった。誰かに尽くしたことも尽くされたこともないこんな俺が、誰かに必要とされてるんだって思えるのが。
レオは人気者だし、モテるし、友達も沢山いる。
でも、そのレオが…その綺麗な紫色の瞳が、俺だけを見て、俺だけに視線を向けていることがすごい嬉しかったんだ。
俺、レオが見ててくれるならなんでもできるよ。
めんどくさい部活も、いつもなら 絶対起きない朝早くにある練習も。
レオがいれば、俺はがんばれる。
だからね、レオ。約束果たす為に…。いや、俺がレオとずっとのんびり過ごせるように…
「俺とずっと一緒にいてね」
…あ、言っちゃった。言わないで心に引っ込めとくつもりだったのに。
俺とレオだけ、2人きりの部室に俺の声が響く。
レオは一瞬目を見開いて
「…ハハッ、どーした?急に。」
「2つ目の約束だな、凪。ああ、お前もずっと俺の傍にいろ。」
スパイクの紐を結びながら、俺に向けて大きく微笑んだ。