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私は『明日香』大学生ですっ!
もうすぐお盆なので実家に帰省中!
「暑いなぁ~!そうだ!」
私は冷蔵庫からラムネを取り出した。
「暑い夏にはこれだよね~!」
と言ってグビッと飲み干す。
そのとき、ドアが開く音がした。
「明日香?帰ってたんか?」
そこに居たのは祖母だった。
「ばあちゃん、ただいま!」
祖母は少しうつむいて、
「悪いことは言わん。東京に戻り」
私に向かって少し大きな声で言った。
「はぁ?そんな言い方ないじゃん!」
私は怒って(元)自室に戻った。
なんで帰れって言ったんだろうか。
私はぐるぐると頭を悩ませていた。
ふと窓を見るとおみこしが見えた。
「お祭りやってるのかなぁ?」
すこし興味が湧いたが、辞めとこう。
「そういえば家に神棚ってあったよね」
私は神棚がある部屋に移動した。
部屋に入って瞬間ゾッとした。
そこには沢山もの蝋燭が並べられていた
真ん中には蝋燭に囲まれた棺があった。
「なにこれ?サイズおかしくない?」
私が棺をあけると中から
泣いた少女が飛び出してきた。
「え?だ、だれ?」
子供は混乱していて喋るのが難しかった
棺の中にもうひとつ何かが入っていた。
そこには古い和紙があった。内容は
【この村の掟】
・毎年、赤子が子供を1人差し出すこと
・蝋燭様には無礼講をしないこと
・盆の夜は出歩かないこと
読み終わり私は考えた。
「蝋燭様ってだれ?」
そのとき玄関が開いた音がした。
「やばっ、見つかっちゃう!」
私は少女を連れて部屋に戻った。
私は、家の物置を探った。
「あ!これじゃない?」
『蝋燭様』と書かれた書物があった。
【蝋燭様の伝説】
蝋燭様は、この村の貧困を救った神様だ
その為、盆の日には生け贄を差し出す。
蝋燭様は赤子や子供を好む
なぜなら若さを維持するのに必要だから
【蝋燭様の儀式】
蝋燭様の儀式に必要な物
・生け贄 ・百本の蝋燭 ・彼岸花
棺に生け贄を入れ鍵をかけ静まりを待つ
棺周辺に蝋燭を並べ溶けるまで待つ
そして蝋燭が溶けたとき、
祭壇に彼岸花を奉り、呪文を唱える。
「こ、こんな言い伝えがあったなんて」
じゃあこの子は、生け贄だったてこと?
その時、部屋の外が異様にうるさかった
「なんだよ、うるせぇな」
私が部屋から出ると一斉にこちらを向き
「ここに居たんか、捕まえろ!」と
私をロープで強引に拘束した。
そのまま棺に入れられてしまった。
ロープがあるので抵抗が出来なかった。
私があの少女を助けてしまったから?
私が蝋燭様を追及しようとしたから?
私が実家なんかに帰省しなければ、
私の目からは涙が溢れていた。
祖母が止めた理由がやっとわかった。
生け贄にされてしまうからだ。
【蝋燭様と生け贄END】
ご覧いただきありがとうございました