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⚠
兎赤
ほんの少し研クロ研要素含みます
この回では木兎さん・黒尾さんは人物としては出ません
前編です ( 後編は後日 )
上記が大丈夫な方はお進み下さい
赤「 久しぶり、孤爪 」
研「 あ、赤葦…久しぶり 」
走ってきたのか少し息を乱れさせながら、赤葦が挨拶をする。
それから赤葦は着ていたロングコート椅子に被せて、研磨の反対側の席に腰掛ける。
テーブルには研磨が先に頼んだのであろうビール2杯と小皿に乗った枝豆が置いてある。
赤「 急に呼んでごめんね、忙しかったでしょ 」
研「 ううん、別に暇だったから 」
赤「 そう?ならよかった 」
研「 それで、こんな特に何もない期間になんで呼び出したの? 」
赤「 あーえっと孤爪。黒尾さんとはどう? 」
研「 なんで急にクロ…? 」
突然、研磨の恋人・黒尾の話になり、一瞬口に含んでいた飲み物を吹きそうになる。
研磨は目を細めて今にも何を企んでいるとでも言いそうな表情をしている。
研「 クロとは上手くいってるけど… 」
赤「 なら1つ頼み事があるんだけどさ 」
赤「 実は最近木兎さんと…その、機会がなくて中々ヤれなくて… 」
研「 あー…… 」
顔を少し赤く染め上げながら、言いずらそうに下を向いてもごもごと小さい声で話す。
研磨もまさかそっちとは。とかなり険しい顔をしている。
赤「 それで明日、久々に木兎さんが遠征から帰ってくるから出来れば誘いたいんだけど… 」
研「 …誘い方を教えてほしいと…? 」
赤「 ……はい。 」
実際に本人には言えないけど、少し赤葦らしい悩みだなとは内心思う。
それから研磨は数秒考えてから、ふと何かを思い出したように口を開いた。
研「 あそうだ…高校生の頃だけど、合宿中に確かクロと木兎さんが彼ユニについて話してたから、それ…してみたら…? 」
研「 遠征帰りでユニフォームとか持ってるだろうし、やったら木兎さん喜ぶと思う… 」
赤「 確かになんかそんなこと話してたな…よく覚えてたね 」
研「 記憶力はそれなりに良いから…あとその、明日頑張って…? 」
赤「 ふふ、孤爪ありがとう 」
一気に2人とも表情が緩み、空気も変わったような気がした。
研「 …一緒に考えてあげたから、今日赤葦の奢りね 」
赤「 いいよ、元々そのつもりだったし。 」
そう言った赤葦を見て研磨は少しだけ口角をあげて、遠慮なく追加注文をした。
そして明日、孤爪の協力を無駄にしないためにも、頑張ってみようと思う。