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第1章 終わらない退屈な日々。
夏の始め頃、僕はいつもと変わらず窓際の席で校庭を眺めていた。
休み時間になってもあまり僕は友人とは喋らず、話すとしても登校時の「おはよう」ぐらいだ。
いつも喋らないというわけでは無い。
でも、自然と話さなくなった。
あの日を境に___。
「はぁ〜、なんか面白いこと起きないっスカねぇ…。」
オレは毎日退屈だ。
いくら仕事があるからといって別に忙しい訳でも無い。オレだって退屈な日くらいある。
「こんな″耳″なんて無かったら、人間と一緒に暮らせたんだけどなぁ…」
そんな独り言は毎日続く。
退屈なのもあれだから″特別な力″を使って、人間の様子を見に行こうと思った。
その時だった。
「は..、刀也さん…?」