第1話
『君はずるい』
いつでも明るい君
学校では円の中心に居る様な人物
そんな君みたいに慣れたらなんて
嫉妬をする。
今日も朝起きて
着替えて
朝ごはんを食べる
玄関のドアを開け
見慣れた通学路を通る
同じ制服の人を度々見ながら
通る通学路は見慣れすぎて飽き飽きしている
そこに見つけた君
いつもの風景が変わるような気がした
初めて話しかけられたきっかけは
趣味の絵を学校で描いてた時
その時君は描いていた絵を見て
「上手だね」と声をかけてくれた
嬉しかった
君が声をかけてくれた時から
ずっとずっと君が
君のことが。
良くいるクラスの陰キャ
そんな人に嫉妬している
最初はただキャッキャしてただけなのに
そしたらクラスの中心みたいに思われて
それがとても嫌だった
君がずるいと思ってしまう
静かに教室の隅っこで
静かに絵を描いていた君に声をかけた
別にその絵なんてどうも思わなかった
でも気になった
ただの好奇心。
「上手だね」
そう声をかけた
君はとても嬉しそうにしていた
そんな君に何となく惚れてしまった
好きだと、思ってしまう
そんな輪の中心のような君が
静かに隅っこに居るような君が
『君がずるい』
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