恋は突然やってくる。
君も恋みたいに突然やって来たよね。
なんて、少女漫画みたいな出会いで笑っちゃう。
「 な ァ 。 魅 天 」
少し低い、大好きな声。
「 な ー に ?? 」
浮き足立った、私の声。
「 次 は 、 何 処 行 き た い ? 」
その言葉が、只々嬉しかったノ。
春は私の好きな季節。
風に乗って飛んでいく桜の花弁達。
少し暖かい春の気候。
土から少し顔を出す草々。
どれもが新鮮で、キレイで。
大好きな春の気候達と、君を待つ時間。
それ等が合わさったこの時間は、至福以外の何者でもなかった。
「 ふ ふ 、 嬉 し い 」
思わず笑みが溢れて幸せな気分になる。
「 魅 天 、 外 に 出 て 大 丈 夫 な の か よ … ? 」
心配性すぎる貴方が可愛らしく思える。
「 だ い じ ょ ー ぶ だ よ 笑 」
そう答えて、私は遠くを見つめた。
「 後 、 何 回 見 れ る か 分 か ん な い も ん 。 見 れ る 内 に 魅 と か な き ゃ 。 」
強がりでも、弱音でもない。
自虐でもない。
それは只の本音だった。
「 春 ち ゃ ん 、 泣 き そ う な 顔 し て る 笑 止 め て よ ね 〜 私 、 ま だ ま だ 生 き ち ゃ う ん だ か ら 笑 」
そう、早口で捲したてる私。
私は今、どんな顔をしているのだろう。
💬 「 春ちゃん、土曜日遊べる?? 」
分かっている。無理だって。
💬 「 ごめん 」
分かってる。
💬 「 部活あってさ 」
分かってる。部活じゃないって。
私は全部、知っている。
私は全部に、気がついている。
それなのに知らぬ振りをする私は、最低だ。
病気が分かったのはつい最近の出来事だった。
それは、気がついた時にはもう私の体の殆どに住み着いて、私の体を蝕んでいた。
もう、死が近いんだな。
直感的にそう感じた。
気がかりだったのは、彼氏のことだった。
なんて言おう 、と頭を抱えたのは言うまででもない。
頭を抱えたものの、言わないという選択肢はなかった。
何故なのかは分からない。
言う、ということは私の中で確定していた。
嫌われたっていい。だから言いたい。
大好きだからこそ、全てを話したかった。
それが、嫌われるという結末になったとしても。
「 私 、 病 気 み た い 。 」
そういった時の春ちゃんの顔が焼き付いて離れない。
絶望したあの顔が。
それからだった。
土日、どちらかは必ずと言っていい程春ちゃんとの時間があった。
それなのに、1週間分、2週間分、と減って言った。
嫌われちゃったかな、と思った。
仕方ないか、とも思った。
だって、春ちゃんからの連絡がぐっと減ったから。
だって、私は病気だから。
でも、私は見てしまった。
「 は ー る ち ゃ ん っ 何 見 て る の ー ー ? ? 」
「 な ん で も な い よ 」
そう言って隠したスマホには、メールの画面があって。
知らない男の人 ( 多分 ) の名前と、
「 いつもの時間にいつもの場所で。逃げるなよ。お前はもう犯罪者だ 」
という文面があった。
嗚呼、私が、春ちゃんを追い詰めてしまったんだ ──────
名前 . 一瀬 魅天
年齢 . 高三
HPB . 7⁄24
詳細 . 病気持ち 彼氏持ち
名前 . 三途 春千夜
詳細 . 彼女持ち
原作フル無視 │キャラ崩壊 │ 口調迷子
_月那のコンテスト
_ミステリー
_東京リベンジャーズ
_東リベ
_三途 春千夜
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コメント
5件
原作フル無視なのに何でこんなに読みやすいんですか大好きです 言葉は空白ありで他は空白無しとか癖になる感じで沼ります 原作フル無視だけど多分梵天の存在はあるの神ですか好きです 病気みたいって言った後の春千代の顔がなんか浮かんでくる…🥹
やばいめっちゃ好きな儚い系なんだけど!!!