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昼休みとなった。辺りはだんだん騒がしくなってきた。
しかし、俺は暇だ。
学校に通い始めて一ヶ月。先生に呼ばれて以来、俺は誰とも話していない。
櫻井という奴は、今まで下に見ていた奴が明らかに強くなったので、仲間とともに作戦を練っているらしい。(盗み聞きから)
しかし、授業はとても面白い。おかげで、テストは満点の記録続きだ。
もっと、櫻井たちにいじめられてたいのに。最初でしくじったな。
あーだこーだ考えているうちに、目の前に櫻井が現れた。
…マジか。
「ちょっとあんた、一週間前に約束した通り、今までの当たり前ってやつをしっかり戻してあげる」
「どうも。ちょうど困ってたんだ。」
俺にしては素晴らしい返事だと思う。しかし、櫻井はよほど頭に来たらしく、後ろにいるバケツを持った少女にあいづちをうった。
「これでご飯が一瞬でカレーライスに!」
そう言うと、バケツの中の泥を一気に俺の飯に流しこんだ。
櫻井たちはよほど楽しいらしく、ニヤニヤしている。
ほう、そうくるか。
「ほんとだな、カレーライスになった。しかし、残念だったな。その弁当は昨日のだ。昨日、母に弁当を出し忘れてな。でも、今日母に昨日の弁当を出しても怒られる羽目になるから、食おうか悩んでいたところだったんだ。丁度よかったよ。ん?もしや、お前らカレーライス好きか?食うか?」
そうい言うと、櫻井たちは顔が真っ赤になって、
「お前の弁当なんて誰が食うか!くたばれ!」
と言い去った。
くたばれか…。妙に傷つく
「今日のお前らの行為は面白かったぞ。次も期待している」
そう、俺は言ったが、返事は無かった。