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「楽しかったね!」
パーティの帰り道。今日は、広瀬くんの家で、私と琴音が仲良くなった記念にパーティを開いてくれた。
3人だけのパーティだったけど、とても楽しかったわ
「ええ、そうね」
私は笑顔でうなずいた
「あ!そうだわ!」
パーティに浮かれすぎて忘れてたわ!
あわてて、とあるものを出す。
「あったわ!」
私はやっとのことで、見つけ出して、白い歯を見せてスマホを見せた。
そう、今日バッグを置きに一旦家に帰ると、お父さんがスマホのサプライズをしてくれたの。
これで、琴音と話せるわ!
「スマホ!買ってもらったんだ?」
「そうなの!繋がない?」
琴音は、大きくうなずいて、ポケットからスマホを取り出した。
ウキウキした気分でLIN◯を繋ぐ。
「よしできたわ!」
「スマホで困ったことがあったら言ってね。」
「ありがとう、感謝します」
琴音と別れて家へ帰ると、自分のベットに寝転んだ。
買ってもらった新品のスマホ。
でも、一つ問題が…
私はイギリスのスマホで慣れていたから、日本のスマホで、日本語を打つのが慣れていないのよね…
だから、打つたびに間違えてとてもイライラしてしまうわ。
『麗奈ちゃん!さっき、広瀬くんにばったりと会ったんだけど、麗奈ちゃんの忘れ物を持って来ていて、今私が預かってるの。私の家、来れる?』
早速、琴音からメールが!
えーと、『うん☺』でいいかしら。私は送信ボタンを押すと、すぐ琴音の家に向かった。
そうだ、差し入れにジュースでも買っていこうかしら。
「あら?広瀬くんじゃない」
少し離れたところに広瀬くんがいる。
そのとなりに_女の子
え、どういうこと?
今、自分でも分かるほどに酷い顔をしていることが伝わる。でも、この顔から笑顔に戻れない。
だんだんと現実が分かると、どっと涙が溢れてきた。
ここで、泣いちゃいけないのに_
それでも、涙が止まらない。
メールの通知音が、ポケットから鳴り響くが、その場に動けず、泣いていくばかりだった
私、泣くほど広瀬くんのことが好きなのね..
見知らぬ女の子は、とても可愛い笑みで、広瀬くんの隣に歩いている。
私も茶髪にしようかしら…
やがて、二人が遠ざかった。その入れ替わりに琴音が心配そうにやってきた
「れ、麗奈ちゃん!?」
私の酷い顔に驚く琴音。
私は、優しい琴音の顔を見たら、またどっと涙が溢れてきた
琴音は何も言わずに、私の腕を持つと、琴音の家まで連れていってくれた。
「おかえり、琴音!ん?隣の子だーれ?」
琴音のお母さんが出てきた!
?!
初めて、琴音のお母さんに会うけれど、すっごく琴音似だわ?!
それに、すごく落ち着いた雰囲気も琴音と同じよう。
すごいわ!琴音の、お母さんバージョンみたいで素晴らしいわ!
「私の友達。ほら、前言った転校生で。」
琴音が自慢のように話した
「そう。」
お母さんが改めて、私を見た
「初めまして!琴音の母親よ。」
「は、初めまして。真野麗奈です」
「外国人なのに、日本語が上手いのね」
琴音の母親が目を細めた。
「ささ、上がりなさい。」
母親がうながす。琴音は、キッチンに行くと、氷を浮かべたお茶を持ってきてくれた。
お盆の上に、2つのせて私に差し出す
「ありがとう」
私は、ソファに座り直して、お茶を飲み干した。やっと落ち着いたところで、さっきの出来事を話した
「そっか〜麗奈ちゃん、そんなに広瀬くんのことが好きなんだね」
琴音がいたずらっぽい笑みを浮かんだ
「そうなの」
「麗奈ちゃん。元気出して!何かの間違いかもしれないし」
琴音が励ます。
「そうね」
そう、これは何かの間違いよ。
これは何かの間違い__
琴音に送ってもらって、家に帰ると、どっと疲労感を覚える。
「麗奈、どうしたんだい」
「な、なんでもないっ」
「いいえ、その泣き腫らした顔を見ると分かるよ」
「な、なんでもないってば!」
そう言うと、自分の部屋に避難した。
やだ、お父さんにも八つ当たりしちゃったわ….
こんなことしたくないのに_
_END_