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ーー厩舎ーー
「これって希少種のビックバードじゃないですか?!」
そう言うのは市川レノ
私の目の前にはビックバードが4匹いる
「昔はこの子達と空を飛んだものだわ」
ね?亜白隊長って声をかけると
「…私としても楽しい時間だった」
白いビックバードが亜白隊長に近づく
「あら」
黒い子は保科副隊長に
私の子は…白と黒のビックバード、名前は
「よろしくね、ハナ」
保科副隊長のはクロ、亜白隊長の子はシロ…あと1匹は誰に行くか……迷ってるみたいね
「…キララ」
そう呼ぶと私の方に顔を向ける
「クルルル…」
「そっか…よし、日比野カフカさん?」
「はっはい!!」
「キララが背中乗れって言ってる」
「へ?…えぇ?!俺ですか?!」
「大丈夫、手綱はいらない…この子は私ー先頭のハナに着いてくるから」
じゃあ、と言って乗る日比野さん…それに合わせてクロとシロも背中を低くして保科副隊長と亜白隊長も乗り始める
「…やはり久々だからな、落とされないように気をつけなければ」
そう言っているのは亜白隊長
「行こう、ハナ」
私がそう言うと走りはじめるハナ、続けてキララ、その次にクロ、最後にシロ
「…なぁ、大丈夫なん?」
「何がでしょう?」
私の横にいる保科副隊長
「…狙われたりでもしたら、僕ら空の上で守らなあかん」
「…ですね」
「…保科、いい気分転換だ…有難く乗せて貰って 」
「……わかりましたァ…」
数分後ー降りてきた私達は大好評ーなにあの降り方!かっこいいー!って言う人とか、保科副隊長かっこいいー!とか、亜白隊長好きー!!って…
「…ありがとう、ハナ」
そう言うと顔に顔を近づけてくるハナ、頭を撫でると頬擦りをしてくる
「……先に戻っておけ」
「はぁーい!!」
ぞろぞろと戻っていく防衛隊
「なぁ…」
声をかけられてふぃに顔を上げた瞬間ー
「ー!だっ誰ですか?!貴方!!」
「…俺ずっと、君の事見てたんだよ?グフフフ」
怖い…怖いよ!!誰かー誰か!!思った時パシっと男の手を取る大きな手があった
「何してるん?嫌がってるの見て分からんの?」
私を男から引き離すと保科副隊長の腕の中に抱えられる
「嫌がってる?違う違う!俺の事好きなんだよね?!」
「あ、あの…」
「怖がってるやん、声でわからんの?」
鋭い赤い目…ビックバード達もその音を睨む
「グルルルルル…!!」
「ひっひい!!」
そのまま男は逃げようとしたので、防衛隊の人らに捕まっていた
「…ごめん、遅なってん」
蹴れば良かったかな、あの男に
「ノゾミ、大丈夫か?震えてるが」
「あ〜…うん、ちょっと慣れてない男性は苦手で」
そう言うとパッ!と手を離す保科副隊長
「ごめん!触れるの大丈夫やった?!」
「大丈夫です、ありがとうございます…ちょっと落ち着いてきました」
少し片手が青アザになる、けれど少し震える手は止まらない
「…保科」
「なんですか〜?」
「……今日はノゾミのそばにいてやれ」
「…は?」
「…ノゾミもその方がいいだろう…?」
え、つまり…一緒に寝るってこと、へ?私の頭は完全にショート…
「…ちょちょ!待ってや!亜白隊長」
「なんだ?」
「男女が一緒の部屋にっておかしいやん!!」
「…別に保科なら大丈夫なのだろう?」
「……わかりました」