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インターフォンにまるちゃんが写っていた。
私はびっくりして、応答ボタンも押さずにまるちゃんをただ見つめていた。
まるちゃんとは卒業式の日に会いそびれて以来、一回も会っていない。
反射的に応答ボタンを押してしまう。
「…あれ、繋がった?」
まるちゃんの声だ、と思ったら、急に鼻の奥がつんとなった。
「…まるちゃん、今開けるね」
「おー 」
まるちゃんをマンションに入れた。
またインターフォンが鳴った。
ドアを開ける、まるちゃんだ。
まるちゃんは私をじっと見ている。
「たづ…お前、どうしたの?」
「病気なのか?」
病気?
私が?
あどうしてそんなことを言うのか、私は分からなかった。
「ううん、私元気だよ、どうして?」
「どうしてって、お前…」
「ガリガリじゃん、この腕とか」
「え…」
いま自分が目にしているものを、素直に受け止められなかった。
「…とりあえず中に」
「お、おう… 」
どう反応していいか分からず、とっさにまるちゃんを中に入れてしまう。
「まるちゃん…」
「え?あ、うん」
「私…痩せた?」
「めちゃくちゃ痩せた」
ロボットなのに?
ロボットなくせに、食べないと痩せてしまうの?
「と、とりあえず座って…」
「うん」
「あのね、私ロボットなんだ…」
「ロボット?たづが? 」
「そう、私が 」
少しして、分かったと、まるちゃんは言った。
「じゃあ、たづがロボットだって証拠みたいなもんってある? 」
私は迷わず、あるよ、と言った。
手 っ取り早いのは、体のどこかを傷つけることだった。
自分が人間なら、簡単に傷つけられるはず。
逆に人間じゃないなら、カッターの刃を跳ね返すはずだ。
そう思って、カッターの刃を腕に当てるけど、簡単に跳ね返えされてしまった。
ロボットは、自分を自分で傷つけられない。
ロボットの三原則だ。
「分かった。たづはロボットだ、だから傷つけるのはもうやめろ」
分かってくれた。
まるちゃんは、分かってくれるんだ…