コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「おはよう。」
「おはよう。」
時刻は朝よ4時半。
僕達は朝食を済ませ、支度を始めた。
そして出発の時間になった。
「絶対にみんなを守ろうね。」
あまりこういう言葉を言わない賢二が言ったから一瞬その場が静かになったがそれぞれが次々と応えた。
そして僕たちはバイクに跨り出発した。
音駒高校に着き、生徒たちが入ってくるのを見届けた。
そこには、これから何が起こるか何も知らない、ただ合宿を楽しみにしている生徒たちの姿があった。
僕たちがこの人たちと知り合わなかったら、この人たちはこんな目に遭わなずに今も、これからも楽しくバレーができたんじゃないか。
そう思ったが、僕達はこの人たちに出会う運命だっただろう。
そう思うしかないほどに、僕達6人はこの人たちのいるところがとても暖かて、ずっと一緒にいたいくらいに居心地がいいと感じていた。
だから、僕達 *Daphne odora* は絶対に君たちにかすり傷ひとつ付けさせない。
そう誓った。
夜になり、全員が就寝した時間に
僕達は念の為交代で外に見張りに行った。
そして朝日が登り、1日目が無事にすぎた。
2日目も同じように時間が過ぎたため、奴らが来るのは明日だろう。
そう確信した僕たちは明日に備え眠りについた。
夜中に来るかと心配していたが、何事も無かったので安心して朝を迎えた。
合宿最終日、僕達はみんなが練習している体育館に向い、ドアを開けた。
もちろん顔が見えないように深くフードをかぶり、目元がよく見えるマスクをしている。
さすがに全部を仮面で隠すと視界が狭くなってしまうからだ。
生徒たちは全員ザワザワしていたが追い出されることは無かった。
何故なら事前に先生方には連絡していたからだ。
連絡の仕方はこう。
1日目の昼休憩の時間に
ひとつの部屋に先生たちに集まってもらい、 直接会って説明したからだ。
もちろん今している格好で行った。
説得するのに時間はかかったが何とか信じてもらえた。
と思う。