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「えっ…と…、もう一回いってもらってもいい…?」
『だからっ!』
『明日世界が滅ぶんだって!』
唐突に見知らぬ少女からそう告げられた。
明日世界が滅ぶらしい。
出会い頭に何言ってんだこいつ。
高校生にもなってそんな冗談信じるわけないだろ。
…まぁここはノってやるか。
「ナ、ナンダッテー!」
『お前あからさますぎでしょ。へたくそ。』
ばれた。
さすがにあからさますぎたか。
いやでも初対面で下手くそはないだろ。
しかもお前て
失礼だな。
てか誰だよこいつ
『あっ、自己紹介してなかったね』
『私はリメイ。よろしく。』
……
え、心読んだかのように自己紹介してきた。
なにこわ。
ヤバい奴だ。
家帰りたい…
『私は貴方に世界を救ってもらうために神の使いとしてこの世界に降り立ったの。』
『貴方には選ばれし力がある。』
『その選ばれし力で世界を救うのよ!』
…やべぇやつだ…。
巻き込み型の廚二病か。
めんどくさいやつに絡まれたな…。
『あ、あなた信じてないでしょ。顔にかいてあるわよ。』
顔に出てた。
そんなわかりやすいのかな。
てかやっぱこいつ心読んで…
『あぁいや、極太マッキーで信じてませんってかかれてるわよ…。』
「…は?」
『鏡で見てみなさい。』
「あほんとだ⁉」
しっかりぺんで文字が書かれてた。
誰かに書かれた記憶はないし
もちろん俺が書いたわけでもない。
え怖い怖い怖い。
『…ふ…ふふん。見たでしょう!こ…これが選ばれし力よ!』
…
そんなドヤ顔でいわれましても…
いやてか選ばれし力ってこんなんなの…
え、これで世界救えと?
顔に文字書く能力で?
どんな鬼畜ゲー?
『さぁ英雄よ!その選ばれし力で相手に精神的ダメージを与え、世界を救うのだ‼』
超悪質!
やだわそんな世界救う英雄。
物理ダメージじゃねーのかよ。
「…まって、てか世界救うって何。世界滅びるの?」
『え、うん。最初に言ったじゃない。』
あ、そうえば言ってたわ。
それ以外のインパクトが強すぎて忘れてた。
「…ちなみになぜ滅びる…」
『あぁ。』
『巨大カブトムシの侵略によって明日滅びるわよ。』
「……カブトムシに俺の選ばれし力…?って効くんですか…」
『…』
「…」
『あ…。』