ついさっきまで夕日に照らされていた机が、もう光っていない。
「あ、もうこんな時間だ…僕帰るね、バイバイ!!」
「ああ。バイバイ…!」
またあいつと会えたらいいな。
俺はそんな事を考えながら、ゆっくりと教室から出た。
「そろそろ俺も帰るか〜。なんだか久しぶりな気がするなぁ。」
話ていた時間が長かったからであろうか。
もうすっかり夜だ…流石に長過ぎたな。
友達がいない俺にとっては、佐藤は唯一の”親友”なのだから、これからもずっとこのまま仲良くしていきたい。
色々な事を話し合って、色々な事で笑い合って…
お互いに幽霊と人間の関係なんだって忘れて、幸せでいたい。
でもそんな事、出来るのだろうか。
いつか俺の存在なんて佐藤の頭から消えているのではないだろうか。
俺は心配でままならなかった。
コメント
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小説書くのうまいですね!