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不憫系県庁所在地・宇都宮

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不憫系県庁所在地・宇都宮

1 - 第1話  前橋・高崎×宇都宮 ①

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2025年03月11日

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目が覚めたら、隣県の県庁所在地と第一都市に監禁されていた話。

三月某日。 栃木県の朝は放射冷却やらなんやらで何かと冷える。とても寒い。

震える身体を温めるために、毛布を手繰り寄せる。…ん、今日の毛布はなんだか重いな。

なんだろう、耳元で呼吸音が聞こえる。


聞いたことあるぞ…。この寝息。


「…。いや、まさか…。」


気のせいであると願いたい。

目を開けて確認してみる。

…目の前には…


西の隣県の県庁所在地が爆睡していた。


「えぇ…」


違和感を感じて後ろも振り返る。

…まあコイツもいるだろうと思ったよ。


第一都市もいびきを立てて爆睡中だった。


俺がコイツらの元へ来たのか、はたまたコイツらが俺の元に来たのか…。

まだ分からないな。 取り敢えず、時刻を確かめたいな。

手元に置いてあったはずのスマホ…。


…スマホ…ェァ…。


nnnnn無い‼︎

何故だァァァァ。コイツらか? コイツらが、やったのか…?

いや、むしろコイツら以外の方がおかしいわ。


「…前橋!」

「フゴぁッ‼︎」


鼻を摘んで右隣に寝ていた群馬県の県庁所在地を叩き起こす。

だいぶ、間抜けな声が出ていてワロタ。


「俺のスマホ、どっかやったのお前?」

「え、もう気づいたの⁉︎宇ちゃんは鈍感だから気付かねぇかと思ってた…!」

「餃子の具にすんぞ、お前。」


犯人はコイツらで確定。次は動機だ。


「なんだろう、北関東のトップの座でも狙いに来た?」

「いや、トップ元々俺(前橋市)だし。」

「ケッ、じゃあ何?」


ああ言えばこう言う。 本当、人(市?)の神経を逆撫でするのが得意だよね。

少し睨みながら尋ねる。

できることなら早くコイツらとは離れたい。


「まぁ…。簡単に言うとさぁ。」


突然、腕を鷲掴まれる。逃げようとするのを無理やり留めようとするような、力の籠った掴み方。

普通に痛い。前橋の顔を見る。 獲物を見つけた獣のような、爛々と不気味に輝く目。

開かれた前橋の口から、鋭い糸切り歯が見えた。


「俺たちと宇ちゃんの新婚生活ってトコ?」


何言ってんだ、コイツ。



to be continued………





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