「…ごめん」
そう放った。もうあの頃とは違った。そう思うと罪悪感に包まれる。楽になると思えたのに、あの日までは好きだったのに…
🇨🇦「こんにちは、あなたが僕のお兄さんだよね?」
🇺🇸「…?こ、んにち、は?…」
🇨🇦「あー、なるほど…言葉が分かんないか、大丈夫、これから教えるよ」
🇺🇸「…ぁ…」
イギリスの支配下にいたアメリカ、カナダ達(他諸国)のアメリカは、働くしか教わっていないので、言語はもちろんのこと、感情すら忘れかけていた。だが一つだけアメリカには才能があった。
🇺🇸「かな、だ…絵、かいた、の、」
🇨🇦「!?!?!すごい上手だね!?!画力分けて欲しいな…」
🇺🇸「ううん、うまくないよ…」
🇨🇦「自惚れてもいいんだよ〜!?!!?!」
そう、「美術」。何かを作る仕事もあったので、そこで教わったんだろう。大人より倍上手なアメリカの風景の絵だった。最近は言語も発達してきた。
🇨🇦「料理できるの?」
🇺🇸「…はい、これも仕事で…素朴な飯ですけど…」
🇨🇦「へぇー!!さすが兄さん!!僕、メープルシロップしか作れないんだよな…はは」
🇺🇸「急いで紅茶を注いで来ますね。」
🇨🇦「急がなくてもいいよ!?後、敬語やめよう?僕ら兄弟だよね!!?」
🇺🇸「いえ…癖なので、あと、父から他の国には敬語にしろと…」
🇨🇦「別にいいじゃん?父さん今いないし!まあ、無理強いはしないけど…」
🇺🇸「うーん…じゃあ、わかった…よろしく、カナダ………さん」
🇨🇦「うーん、ダメだな…やっぱダメかな?」
🇺🇸「すみません…」
🇨🇦「謝らなくてもいいんだけどね?!?」
そうこう話しているうちに、数年が経った。アメリカは言語も完璧に話せるようになった。感情もとり直した。相変わらず、アメリカは絵が上手い。それと、最近イギリスが重い税金をかけてくるせいで、マトモに飯が食えないらしい…
🇺🇸「はぁ…何迷走してんだろ、オレ」
🇫🇷「何浮かない顔してるんだ?またあんのブリカス野郎か?」
🇺🇸「…!フランス先輩…実は…」
🇫🇷「…そっか、独立してみたいとは思わない?」
🇺🇸「…独立なんて、あんな大国に勝てる訳が…」
🇫🇷「大丈夫大丈夫、あのスペインも呼んでおくから♪」
🇺🇸「…!フランスさんも!?」
🇫🇷「そうそう!頑張ろう?」
🇺🇸「もし、独立したらマカロンでも送りますよ。」
🇫🇷「ええっ!!本当?Mercy!!勝てるように支えるね!」
🇺🇸「…はい、よろしくお願いします…」
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