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ご本人様に関係ありません
ut → 『』
kn → 「」
“ … ここで 、速報です 。 ”
“ 今日午後2時頃 、○○駅から徒歩3分にある線路で 、 ”
“ 人身事後が有ったようです 。 ”
“ 事故に遭ったのは 、男子高校生と見られます 。 ”
“ 男子高校生は 、死亡と確認されています 。 ”
『 … へぇ 、 』
『 人身事故 、… 』
外に飾ってある風鈴が鳴る 。
俺は速報で出てきた文字を読むために 、
一回最終日に溜めてあった課題をしていた手を止めた 。
ニュースの速報は 、○○県の線路で人身事故が遭ったとか 、なんとか言っていた 。
『 … あーあ 、せっかくの夏休みがなぁ 、… 』
『 かわいそぉーに 、… 』
事故に遭ったのは俺と同じ男子高校生 。
せっかくの夏休みが事故に遭う夏休みなんて災難すぎる 。
… まあ 、全然こことは離れてる現場だし 、
俺には関係無い 。
…
“ … 今情報が入りました 。 ”
“ 男子高校生は 、高校2年生と言うことが分かりました 。 ”
“ この男子高校生は 、自分の意識ではなく 、 ”
“ 何者かに線路に押されて死亡されたといいます 。 ”
『 … うわぁ 、…… 』
『 痛かっただろうに 、… 』
… どんどん情報が入っていく度に 、
俺の課題を進める手が止まる 。
『 … ○○県の 、… 高校2年生 、… 』
俺はニュース速報の1つの文字に注目した 。
『 … 偶然 、 』
『 … やろな 、… 笑 』
『 … 』
… ○○県の高校二年生 。
昔遊んでたネッ友と同じ情報だった 。
… まあ 、昔って言っても 、二ヶ月前ぐらいやけど 、…
… でも 、そんな詳しい内容はわからない 。
顔もネッ友だけれど 、出し合ってないし 、本名だって出してない 。
さすがにちがうかも 、…
『 … ぅん 、絶対違う 、… 』
俺がなぜこんなに覚えてるのかは 、
年が同じだったから 。
前 、年齢を打ち明けてしまって 、
相手も同じだったからずっと心に残っている 。
『 … 』
男子高校生が死亡してて 、しかもそれが自殺じゃないっていう事実に 、
ニュース速報は大騒動になっていた 。
『 … 警察も 、… 』
『 大変 、やな 、… 笑 、 』
… 俺も課題をする手が進まない 。
『 … もぅ 、… 』
俺は 、課題が集中出来ないから 、
ついていたテレビを消した 。
消しても 、俺の心に残ったのは忘れられなかった 。
『 … そんな 、はず 、… 』
… 俺は無意識にスマホを取り出した 。
俺が開いたアプリは 、昔から遊んでいる大好きだったゲームアプリ 。
ホーム画面からフレンド申請のところに飛ぶ 。
『 … 』
そこに一件のフレンド 。
俺は 、コネシマ と書いてある名前を押した 。
… こいつのプロフ 、久々にみたな 、笑
… 大好きだったやつのプロフ 、
1つ何かが変わってると 、生きてるんだなって分かっていたが 、
最近は全然動いていない 。
… ふつーにやってないだけかも知れないが 。
名前を押したら 、チャットの画面 。
見返したら 、
プレイに誘うのはほぼコネシマ 。
下らない話ばっか話してて 、自然に笑みが浮かぶ 。
『 … 』
俺は無意識にキーボードに指が動く 。
… プレイの誘い 、だろうか 。
生きてるか確認するっていっても 、
直接聞くと気まずい雰囲気になるからだろう 。
『 … なに 、 』
『 やってんだ 、 』
『 … 俺 、… 』
… 俺は素早くキーボードで打っていた文字を消した 。
べつに 、昔遊んでいたネッ友のことを気にかけても 、
相手はわかんないかもしれないし 、…
『 … ( 溜息 』
『 … !! 』
大きなため息を吐いた後 、一件の通知が目に入る 。
「 久しぶりやな !!! 」
『 … え 、 』
通知がきたのは 、コネシマ 。
久しぶりやな 、とか 、… 、
こいつはぜんぜん変わっていない 、
俺は躊躇する暇もなく 、すぐ返信した 。
『 久しぶり 、 』
『 どうした 、急に 、 』
俺はとにかく驚いていたので 、落ち着いて返信を返した 。
そしたらすぐ既読がついて 、ずっと見ていたんだなって言うことがわかる 。
『 … 』
既読が付いているのに 、全然返信をくれない 。
俺は兎に角 、返信が来たことにほっとした 。
もしこれで 、返信が来なかったら 、…
ピロンッ 、…
『 !! 』
そうまっていたら 、また返信がくる 。
…
『 … ぇ 、…… 』
俺は 、コネシマの返信に驚いた 。
さっきまで早く文字を打っていた指が 、一気に固まる 。
… 今日は 、疲れてるのかもしれない 。
『 … 夢 、… 』
『 だろ 、… 笑 』
俺は課題を中断して 、布団にすぐ入った 。
… これは、ただの悪い夢 …
もう一度寝たら 、現実に戻れるだろう 。
『 … 寝よ 、…笑 』
『 … ん 、んん ……、 』
俺は起きてからすぐにチャットを確認する 。
… あのチャットのやり取りはなかった 。
『 … 、 … 』
『 …ゆめ 、だったか 、…… 』
… どうやら夢だったようだ 。
… 疲れてただけだったんだな 。
『 … 』
ピロンッ 、
一件の通知がくる 。
…
俺は 、再度怯えた 。
「 たすけて 」
なんか怖くなっちゃった
コメント
1件
なんかすごかった!震えたよ~