続きです( •ᴗ•)
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最近、結構寒くなってきたな、と思い毛布を被る。時計を見るとまだ午後2時。お昼はもう食べたし、することがない。
あの日も、こんな肌寒い日だったな。ランスはあの日から変わってしまったのだろう。
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何年か前、俺たちは両思いで付き合っていた。まだ、付き合い始めて間もない頃、何回目かのデートをする予定で、俺は街に行くために歩いていた。
「…服、変じゃねぇよな」
今日は路線変更で、前髪を下ろして、寒いので服もちょっともこもこしたやつを着てきた。おしゃれしたのは、ランスのためもあるけど…寒いし…
そわそわしながら歩いていたらある男に声をかけられた。
「ちょっと君、○○ってお店どこだか分かる?」
「あぁ、それならここ真っ直ぐ行って、」
「口だと忘れちゃいそうだから案内してくれない?」
ちょっと面倒くさいな、と思いつつ困ってるようなので見捨てるわけにもいかない。ランスに「少し遅れる」と電話をし、男を店に案内した。
そこの店は路地裏を通ると近道だ。ランスとの待ち合わせもあるので、路地裏を通ることにした。
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街と言っても、一本外れた細い道になると人通りは一切無く、ここの道は知ってる人があまりいないんだろう。ちょっと不気味だ。
スタスタと歩いていると、背後を歩いていた男にガバッと抱き寄せられ、俺はハンカチで口を覆われた。
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