綺麗な水晶玉

涼馬）ねぇ胡桃、僕以外に男が居たってことだよね．．．？

胡桃）え、何それ？

涼馬）とぼけんなよ！LINE見たらちゃんとあったんだよ！男のLINEに、愛してるって送ってたの！

胡桃）どういうこと？私のスマホにはそんなの．．．！

は？なにこれ？

そこには、私が男のLINEに愛してるって送っていた。まだ他にも色々送っていた。

涼馬）そうでしょ？もう、僕はいらないんだよね！いいよ！もう！

胡桃）ねぇ涼馬！？

『なにそれ！不倫したのはっきり覚えてるくせにとぼけて！』

胡桃）これが涼馬の心の声っ？！これをヒントにして涼馬を捜さなくちゃ！

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胡桃）はぁっはぁっ．．．もう、涼馬どこ？

『このホテルでもいいかな。こんなホテル、来たことないけど。』

胡桃）（来たこと無いホテルに泊まろうとしてるっ？！涼馬は車使ってないからそんな遠いところには行ってないはず！でも、ホテルなんかこの辺ありすぎてわかんないよ．．．！）

数分走るとー。

胡桃）（っ？！あれはっ）

胡桃）涼馬っ！！

私は涼馬に抱きついた。

涼馬）なんで胡桃いるの？！来ないで！

胡桃）捜してたの！涼馬がやっぱ一番愛してるの！

涼馬）なにそれ．．．笑嘘ばっかだよね、胡桃は。そんなんで不倫を隠し通せたと思ってた？笑嘘つき嘘つき嘘つき！もう胡桃なんかに愛されたくない！ついてくるな！

胡桃）無理だよ！涼馬なしじゃ私はっ．．．！

涼馬）本当、胡桃は自己中だよね。どうせ、俺と結婚したのだって俺が結構稼いでるからだろ？僕の気持ちなんか考えたことある？俺達の子ども．．．涼華のミルクとか寝かしつけ、胡桃、最近やった？

胡桃）．．．

涼馬）やってないよね！？皿洗いだって！家の掃除だって！

胡桃）いいじゃない！ちょっとくらい夫に頼んだって！

涼馬）ちょっとじゃないでしょ！僕がいるからって涼華の世話しないじゃん！おまえが何もしないから俺が家に帰ったとき泣いてお腹へったって言ってくるよ？！．．．放ったらかしなんでしょ？もう、分かった。僕はこれからも今の家にいるから、胡桃はどっか行って。胡桃のものはあげるからさ

胡桃）なんでそうなるの！

涼馬）いいから！