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「はぁ…何だか思い出しちゃうな。私がこうしていられるのも澤野博士のおかげだし。良かったのか悪かったのかはわからないけど。」
こう、語るのは滝沢すみれだ。澤野博士というのはこれからお話を読めばわかる。早速始まりますよ。
「なんでですか?嫌です。」
「そこを、なんとか!!」
あたしは、澤野博士に急に呼び出された。用件は、学生に戻って〇〇XX年に起きた事件を調査するということであった。澤野博士は博士として研究をしながら警察という仕事もこなしている人物だ。あたしは、澤野博士の助手である。よく、呼び出されている。悪く言えば、使い回されていると言えるだろう。今日は、急に呼び出されたので何だと思って心配したら理由がわからない事になっている。
「いくら警察、世の中の役に立てると言っても流石に学生に戻る機械に入る…いくらなんでも無茶です。ほら学生の鳥海さんに頼めばいいじゃない。」
「彼女は今インフルエンザに感染していてだめなんだ。」
「じゃ、じゃあ岩田さんは?」
「あー、入ったばかりだしいきなり突っ込ませるのは…ねぇ。力もないし、彼女はもっと経験を積んでから戦いに出てほしいくてさ」
「っ。じゃあ谷部さんは?谷部さんなら経験は積んでるし力はまあまああるはず。」
「でも。やっぱりこういう仕事は滝沢しか頼めないんだ。お願いだ。」
博士はいっつもこうだ。結局あたしも引き受けるのだが…。
「わかりました。でも、これだけ言わせて下さい。あたし、この仕事が終わったら引退します。この条件付きですがいいですか?」
「っっ、分かった分かった。じゃあ、早速年変わーる2号に入って。」
中に入ると暗闇に包まれた。そうしてしばらくすると身長が小さくなった気がして体重も軽くなった気がした。
「ピッ―」
音ともにあたしは年変わーるの中から出た。鏡を見ると身長が小さくなった自分が写っていた。
「じゃあ、この制服着て学校に通ってね。」
制服を渡されたので仕方なく試しに制服を着てみた。私の体にピッタリであった。
「いいね。で、学校はここから近い四季咲高校だよ。」
「はぁ。送り迎えは頼みますよ?私もやりたくてやったわけじゃないです。そこんとこはちゃんとしておいてください。」
「大丈夫。高校もとりあえず君の知能なら余裕だよ。情報も定期的に送るし。」
澤野博士に言われた通り余裕でテスト、面接も合格できた。
「えー、今日からこのクラスに新しく入ってきた滝沢すみれさんです。」
「滝沢すみれといいます。みなさんと仲良くできれば嬉しいです。これからよろしくお願いします。」
よしっ!この挨拶で第一印象は突破だ。
「じゃ、宮辺さんの隣ね。」
「よろしくねっ。私、宮辺優明。」
「はい、こちらこそよろしくね。」
このようにして私の学生人生…いや、2回目の人生というのが相応しい。2回目の人生が始まったのであった。