キャラ崩壊はお友達🥲 死ネタありです。
ちゃんと救いはあるのでご安心を。
それでも大丈夫な方のみどーぞ。
奏
いじめを受けている。
まふゆのことは大切に思っている。
まふゆ
奏にいじめをしている。
奏にはコトコト煮込めたどろどろな気持ちを向けている。
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「あ、電車来ちゃったね」
「そう、だね」
「どうしたの?奏。」
「…ごめん、まふゆ。」
「ぇ?なにが…?は?」
奏は線路の上に立って、
「まふゆは、大事なともだちだよ。」
にっこり笑って、
「さよなら、ごめんね」
そう言って、
「ぇ…?」
電車に轢かれた。
蝉の声が、やけに大きく聞こえた。
私は、いじめを受けていた。
「頭が良くて、いらつくから」だって。
ねえ、私が何か悪いことしたっていうの?
私は、ただ言われたことをやっていただけ。
お母さんは、私に勉強を強制する。
「お医者さん」になる為に。
やりたくない。やりたくないけれど。
お母さんが悲しんでしまうでしょう?
そんな時、ニーゴに、奏に出会った。
友達だと思っていた子も自分から離れていって、もう辛くて、自分の首を絞めてしまおうって思ってた時だった。
奏だけは、話しかけてくれた。
ニーゴという、居場所をくれた。
だから私は依存した。
奏にも依存してほしくて、私の物になってほしくて。
9月の初め、奏の席に花瓶を置いた。
奏が悪いんだよ?
私だけを見ててよ。
そうしたら、助けてあげる。
奏を虐める気持ち悪い人たち。
私は見てるだけ。見てるだけなの。
奏が、助けが欲しいっていうまで。
「え!?奏虐められてるの…!?」
「なにそれ!意味わかんないんだけど!」
画面の奥で、絵名と瑞希が叫んでいる。
「奏!ボク達にできることがあったら言ってね!」
「そーよ!相談しなさいよ!」
「うん。みんな、ありがとう。」
イライラする。
うん、そうだよ?君はともだちだ。
とってもとーっても大事な。
「…ぅ、ぐすっ…!うわぁぁぁぁんっ…!」
なんで…!
奏がいなくちゃ、私に居場所なんて無い!
なんでなの!なんで!
「……っ…わたしの…せいだ…」
私のせい。
奏は二度と帰ってこない。
絵名と瑞希には、奏が遠い所に行ってしまったことを言った。
2人とも、ショックを受けてた。
私が虐めたことは言わなかった。
いいよね。2人は。幸せそうで。
私は、奏がいないと。生きていけない。
カッターを持つ手が震える。もう限界。
刺してしまおう。
「うっ、ぐすっ…!いだ…!」
手を刺す。大丈夫なように、お風呂場で。
お母さんに、迷惑かけないように。
「かなで…!かなで…!!ぐす、…」
永遠に揃わなくなったお揃いのキーホルダー。
そっちに行ったら、また揃うよね。
ざしゅっ。
「ぅ」
意外とあっけない最期だった。
あなたの待つ所へ今から行くの。
まずはあなたに謝る。
その時、あなたは笑って許してくれるかな。
「……無理か」
意識が途切れてゆく。途中でお母さんが何か言ってたけど、もういい。
いつもの、お得意の、自分の価値観を押し付けようとする喋り方でもしてるんじゃないの。
ごめんなさい
こんなルート、いいと思いますか?
はい
いいえ ←
「はっ…!」
え?ここどこ?
「生き、てる?」
ぐちゃぐちゃに轢かれたはずの手は綺麗なまま。
頬をペタペタ触ってみても同じ。
「え、生きてるんだ…わたし…」
実感が沸かなかった。
わたしは、9月の終わり頃、死んだ。
はずだった。
いじめが耐えられなくて、死んだ。
はずだったのに。
わたしは生きている。
「どうして…?」
夢だったのかな?でもそうだとしたらやけに痛かった。
今日も学校に行けないかも。
わたしは、いじめに協力していたのはまふゆだと知っていた。
いじめられた時、急に。
「私達、花瓶なんて置いてないわよ〜w
置いたとしたら、まふゆじゃない?wあの子、私達と一緒にあんたのこといじめてんだよねwあ、言っちゃったw」
「ぇ…?」
ショックだった。仲が良いと思っていた。
でもいじめられればいじめられるほど、まふゆの本心がわかって来た気がした。
ホントウニアイサレタイ。
これがまふゆの本心だと思う。多分。
もう私は限界だった。頭の中に、だれかを頼るって言うのが無かったんだと思う。
えななんとAmiaは心配して叫んでいたけど。
だから私は、踏切に飛び出した。
最期に、まふゆへの言葉も忘れずに。
「君はともだち。」
よし、今世ではまふゆがわたしをいじめないようにして、救ってあげなきゃ。
カップラーメンを啜りながら考える。
まず、わたしがまふゆを助けるでしょ、そしたらまふゆは私に依存する。そこまではいい。正直満更でもないから。
どうしよう。
わからない。
まふゆに、いじめなくてもわたしがまふゆに依存していることを見せたらいい?その場合どうしたら?
ずっと考えていたけど、これと言った考えは見つからなかった。その時だった。
ぴこん…
「かな、で」
「どうしたの、ミク。」
「セカ、いに、き」
ピーーーーー…
え?
「ミク?セカイに来たよ…?どこ?」
血塗れのセカイ。
踏切のセカイ。
「うそ」
まふゆ!
覚えていた。前世…?ではない。私が奏に依存して、いじめて、奏が踏切に飛び出す記憶を。
そして、私が、自殺する記憶を。
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!
奏が死ぬなんて考えられない!
でもどうしたらいい?どうしたら依存してもらえるの??
ぐるぐる回る頭の中。
「う…!」
フラッシュバック。
「やだ、思い出したくない…!やめて…!」
奏が轢かれる。
蝉の声が聞こえる。
「うう…!あああああ…!」
やだっ!!!!!!!
学校に行く。奏は来てない。身体が弱いから。
どうしたらいいの?
いじめは続く。
奏を手に入れようとしたら、死んでしまう。
手のひらの上で、ほろほろと崩れていってしまう。
ねえ、どうしたらいいの…?
わたしはずっと考えていた。
曲を作ってあげればいいんじゃないかって。
まふゆの家庭環境は知っていた。だから最期、ともだちっていったの。
まふゆに、言おう。
「逃げてもいいんだよ、って。」
学校についた。
息ぜぇぜえで胸が圧迫される感じがして気持ち悪いけど、仕方ない。まふゆの今までに比べたら、ちっぽけなものだ。
「まふゆ!」
「かなで」
「あのっ、話したいことがあるの、!」
「……」
「ごめんなさい、かなで」
「私は、わたしはっ、ぐすっ…う…」
「!」
「奏をっ、かなでをっ…!」
「…大丈夫だよ。知ってたんだ、全部。」
「え…?」
「安心して。恨んでなんかない。
だから、だからさ。
逃げ出しても、いいんだよ」
「、!うっ、うわあああああんっ…!!!」
「う…!ぐすっ、い、いんだよ、泣いて。」
その後、わたしはまふゆを家に迎えいれた。
まふゆの為に、曲を作り続けるの。
まふゆが、救われるなら。
「それでいい」
「?どうしたの、かなで」
「なんでもないよ」
「そう」
それで、いいの。
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リクエストお待ちしています(●´ω`●)
コメント
3件
うわぁぁぁぁぁぁ!! 天才ここに現れたぁぁっ!! 私の少女レイパロなんかもうwwwスキスキ言い合ってるだけでちょっと 黒歴史なんですけど…wwww