※本作品はvvt様の『マフィアパロディ』nmmnとなっております。※ご本人様方には一切関係ありません。
注意事項
内容
・構成積み木崩れ
・キャラ崩壊
・BL(微)
文章
・初心者
・誤字脱字
・情景描写多め
・読みにくい
本編
段々と意識が戻っている感覚がある。でもまだ寝ていたい。現実逃避をしたい。そう思うと中々に眼が開けれず寝返りを打つ。
すると何かに当たった感触があった為、なんだろうと思い反射的にゆっくり目を開ける。
目を開けたところでどうせコンクリートの壁だろ。そう思っていたが現実は違った。
まだ開けたばかりで視界は霞んでいるが誰かが俺の顔の近くにいることは分かった。
幸いの事にこの部屋は窓がなくランプの明かりだけが頼りな古風な構成。目が部屋の明るさに慣れるには多くの時間がかからなかった。
段々と場景が鮮明になっていく俺の眼。
その眼に映ったのは白い生地にパンダの顔のような模様と人の伏せる顔。ボスでは無い。そして”世話係”の誰かでも無い…となると。ここに来れるのはたった1人だけ。
俺はまだ上手く動かせない上半身を起こし思い当たる人物の名前を口にする。
「Nakamu様?」
nk「……ん。……んぅ?」
名前を呼ぶとその人物は無防備な顔でとろんとした眠気が残った声を出す。
猫のように身体をのばし眠気を取り払うためか自身の頬を叩く。部屋の中に高い音が響いた。
それでもまだ眠気が残ってるのか目を閉じ、口に大きく広げた手を当て欠伸をする。
急にパチッと大きく見開いたその目は俺を見て優しく細まる。
nk「おはよー!きんとき!」
元気いっぱいの明るいハッキリとした心地よい声が俺の耳の中に入ってくる。
「おはようございます。」
そんな愛らしい声に思わず頬が緩みながらも返事をする。
Nakamu様の顔を見るとキョトンとしてこちらを見ていた
「…?俺の顔なにか付いてますか?」
nk「あ…いやなんだか意外だなぁて…?」
「はぁ……?」
何に対してその発言をしたのか理解がでず未だ脳内は混乱を極めた。
少しづつ意識と身体が繋がり、様々なものがはっきりと確かなものになっていく
思考がはっきりとしてきた頃だ。ふと気づく。……なぜNakamu様が居る?
寝過ごした可能性…というものが出てきた。でも”世話係”の誰か1人くらい起こしに来てくれそうなものである。
nk「あ、寝坊したとか気にしないでね?ただ俺が暇でここに来ただけだか安心して」
心を読まれたかと思うような発言をされ心臓が大きく動く。
nk「あれ?wもしかして当たってた?wなんか難しい顔してたからさw」
Nakamu様にニヤニヤと笑われる。
俺は表情にでやすいのかもしれない。
「…そんなことないです。」
少し怖いと思いながらもなんとなくムカついてしまって憎まれ口をたたく
nk「怒っちゃった?ごめんね。」
あっさりと謝られてなんだか釈然としない。それよりもなんだかいつもよりフレンドリーじゃないか?気のせいなのかな。
nk「てかさー。ずっと気になってたけどなんで”様付け”と”敬語”なわけ?もう少しフラットでもよくない?急に無理なのはわかるけどさー。」
「え?」
nk「…もしかしてシャケからなにも聞いてない?」
「特には何も聞いてませんが」
nk「じゃあ。なんで…シャケは。。」
Nakamu様は一瞬、冴えない表情を浮かべた。
それよりも俺は先程のNakamu様の発言が気になってしょうがなかった。
「…すみません。先程の言葉の意味を教えて下さい」
そういうとNakamu様はパッと明るい表情になり人差し指を立てて悪戯な笑みを浮かべる。
nk「いいよ。じゃあ話すね」
そこからNakamu様に色々と教わった。
所々、自分の脳では噛み砕けないことが多いが分かったことがある。
要約すると俺は昇進したらしい。
nk「これからは俺以外の幹部も顎で使えちゃうんだよ~!仕事は多分だけど今まで通りシャケの”世話係”だけどね」
仕事は変わらない。それは良かった。他は問題がありまくりな訳だが。
Nakamu様が見るからに期待の眼差しを俺に向けてくる。
一息ため息をつき、その眼に答える。
「…それで俺はどうしたらいいのでしょう」
お気に召したのか満足気な顔をして下からズイッと近づいてみをのりだしてきた。
nk「堅苦しくなく接して欲しいな。」
Nakamu様の重さが足に伝わってくる。
近くで見るとボスと並ぶくらいの整った顔で恥ずかしくなってしまう。
自分の表情を隠したくて、手で口ともだけでも隠した。
さらさらといい香りがする栗色の髪が俺の手に触れくすぐったく感じる。
「…近いです」
nk「え、なんて?」
聞こえなかったのか目の前の人物はコテっと首を傾げる
そんなあざとい姿を見ていると先程まで感じでいたこの人への恐怖や苦手などという負の感情が嘘だったように感じる。
「もう1回。言って。」といいながら、どんどんと距離を縮められる。顔の距離はおよそ数ミリと言えるほどの距離となった。
直視などできるはずなく視線を逸らしてしまう。
「…ッ……近い。」
nk「あ。」
次はちゃんと聞こえたのかNakamu様が下を向き小さく「ご、ごめん」と言い少しだけ身を引く。
明るいその茶色の髪の間からは赤色が見える。…自分でやったくせに照れているのか?天然なのだろうか。
俺とNakamu様は今はもう対等と呼べる位置関係。そして当の本人もその関係を望んでいる。昨日の報復として少しぐらい、いじめちゃっていいんじゃないか?そんな邪念が出てきてしまった。
「…Nakamu。顔上げて」
そういうとぎょっとして、すぐさま顔をあげるNakamu。その顔はりんごみたいに紅潮していてなんとも可愛らしい。
nk「嬉しい」
いきなりは流石に生意気すぎかと思ったがそうでもなかったようで安心した。
彼は、ヘチャっと子供のように人懐っこい笑顔を浮かべている。
それにしても昨日、今日で意外な面が沢山見える。怖い人達が優しかったり、可愛かったり。…子供みたいだったり。と情報が津波のように押し寄せてきてキャパオーバー状態に陥りそうだ。
どれが本当の彼らなのだろうか。
nk「ねぇ。きんとき」
静かなこの部屋に少し震えたぎこちない声が浸透する。
「はい」
続きの言葉を待つが中々に話してくれない。顔を見るとプクーと頬を膨らませ不服そうな顔をして、こちらに訴えるような眼で見ている。
理由はなんとなく分かるような気がする
このまま会話が続かないのも困ため、改めて返事をする。
「…どうしたの?Nakamu」
nk「ん。あのな」
やはり正解だったようだ。少し面倒のような気もするが、それ以上に愛しさが勝つ。
「うん。」
俺の中腹あたりのシャツをキュッと掴むとまたもや俯いてしまった。
nk「昨日は怖がらせてごめんなさい。きんとき。」
下の方から彼の謝罪の言葉が泣きそうな声で聞こえる。
それはとても小さい身体で全身全霊で謝罪をしている子犬のようで愛らしい。
「昨日は、怖かった。」
そういうと彼は身体をビクつかせ服を掴んでる力が少し強くなった。
nk「ごめん…なさい」
先程よりも少し震えた声。
これではまるで俺が悪人のようじゃないか。まぁ。実際この状況を楽しんでいるのには間違いない。
彼が俺のせいで心を乱している。
この優越感が堪らなく気持ちが良い。
これ以上いじめては本当に泣き出しそうなのでこの話に終止符を打つように言う。
「でも、もう怒ってないし、Nakamuのこと怖いって思ってないよ」
nk「本当…?俺の事嫌ってない?」
俺の顔色を伺うように見ている。
「本当。嫌ってないよ」
nk「…良かった。」
身体の震えはとまりNakamuは安心しきったように俺の胸に埋まる。
nk「きんとき。」
「なに?」
nk「俺さ。”ここには”友人がシャケしかいないんだ。だけどシャケにもそんなに会えないし。立場上、構成員達とはそんな親しい仲にはなれなかった。だからさ…その…」
そういうとNakamuは顔を茹でタコのように赤らめさせて口を開く
“俺と友達になって欲しい”
そういうと恥ずかしいのか俯いてしまった。
いちいち反応が可愛い。
“ここには”という言葉に少しばかり引っ掛かりを覚えたが、それ以上に思いがけない言葉が出てきた為、暫く俺は固まって返事に困ってしまった。
俺にも”同業者”はいるが”友人”などいない。その存在には少しした憧れは持っていた。だから、Nakamuとボスのやり取りが羨ましかったのが本音だ。
それが今、叶うのだ。断る理由など、どこにもあるはずがない。それにこんな可愛い申し出を断りたくは無い。
「…いいですよ」
そう言うと、口を塞ぐように俺の唇と彼の人差し指が触れ合う。
nk「なら頑張って敬語やめてよね」
嬉しそうに耳を赤くしながらそういう”彼”。その雰囲気や妖艶さが堪らなく興奮する。
「分かったよ。Nakamu」
そう返事をし彼の指を舐めてみる。
ちょっとした悪戯だ。
すると耳の赤みが顔全体に広がり目を見開いて”彼”は口にする
nk「…バカ」
「…w」
その愛しさをいえばなんとやら。そこから少しの静寂がやってきて気まづい空気が流れてしまった。
互いに慣れない”友人”という関係性を今、噛み締めて。見つめ合う時間が続く。
ふと疑問に思ったことを聞いてみる。
「そういえば17時頃の約束はなんだったの?」
nk「……今それ言っちゃう?」
「言っちゃう」
「はぁ」とため息をするNakamu。すると俺の上から降りて自身のポケットの中を探り何かを取りだした。
彼と接しっていた部分に、冷たい空気が入れ替わり触れ、ちょっとした寂しさが滞在する。
Nakamuの手元を凝視する。ランプだけが明かりのこの部屋。よくよく見てみるとそれはメジャーだった。
nk「”会合”用にきんときの服を一着仕立てないとと思ってね。君、そのジャージしか持ってなさそうだもん。」
あまりの図星に言葉が出ない。確かに俺はこのジャージ服しか持っていない。
これはボスが俺にくれたモノで、青色を基調としたこのジャージはきんときっぽいと渡してくれた。とても大事なもの。
でも確かに、このような出で立ちで噂の”会合”に行くわけにもいかない。
俺は黙ってNakamuのいうことを聞くことにした。
「仕立てるっていってもどうしたらいい?」
nk「まぁ採寸しないとだからね。まず上半身から測っていこうか。上脱いで」
「りょーかい」
上のジャージとTシャツを脱ぎ、ベッドの上へと丁寧に畳んで置いていく。
脱ぎ終わるとなんだか舐め回されるようないやらしい視線を感じたのでNakamuの方を見る。
「……なんだよ」
nkst
“あいつら”以外に出来た、友人 という関係性。きんときへのあの感覚、いわゆる、恋心というものに気づいた俺としては、この関係性では些か不服に思う。
…が彼との距離が縮まったのは良かったように感じる。多少の信用は得られただろうし、シャケとの約束もクリアだろう。
“それにこれから彼を墜せばいいのだ”
そんなことを考えている中、本来の目的であるきんときの採寸を行うことになり、きんときが言われた通りに服を脱いでいく
先程までのやり取りを思い出しまた顔が熱くなる。顔に手を当てその熱を吸収し空気中に逃がす。そんな事を繰り返す。
気になってきんときの方に目をやると当たり前だが、上半身をさらけ出したきんときが居た。
相変わらずの焼けるということを知らなさそうな透き通った白肌
少しだけ割れた腹筋
どこにも無駄な脂肪というものはなく、スラッと下半身へ繋がるウエスト。
鎖骨や首筋などが良く見えて色っぽい
何より上裸というのがエロい。
kn「……なんだよ」
脱ぎ終わったきんときはそう言って俺の方を少しばかり睨む。
確かにあまりよろしくない視線を向けたかもしれない。けどこれは仕方ないと思う。
「いやー。中々にいい身体してるなーって。なんか鍛えてるの?」
そういうと嬉しかったのか少し表情が緩んだように見える。
kn「これくらい普通ぐらいじゃない?別に特別なことはしてないし」
kn「とりあえず、着てないと流石に寒いしやるならはやくやって欲しいな」
「あぁ。そうだね。ごめんごめん。じゃ、ベッドに座って」
そういうときんときはベッドの縁へ腰を下ろす。俺はベッドに乗りきんときの後ろへ周り、立膝をつく
まずは胸囲を測ろう。
「じゃ、測るね。いいよって言うまで少し腕をあげてて」
そういうと「分かった」といい。腕を上げてくれた。
測るために身体に触れる
今まで服の上でしか感じ取れなかった少しした熱を強く感じれる。俺ときんときの暖かさが混ざりあっているようで気分がいい。
kn「…んぁ。」
きんときの肌にメジャーをくっつけるとビクッと身体を震わせ慣れない感覚にか変な声を出す彼。
「ちょっと変な声出さないで」
kn「ごめん…。」
きんとき自身、実は恥ずかしかったのか少しだけ耳が赤くなっている。
両脇の付け根あたりのラインを目安に、メジャーをまわし、水平になるように測って行く。
「腕、下ろしてくれていいよ。ありがとう」
きんときが腕を下ろしてくれたのでその状態で改めてメモリを見る。そして胸ポケットに常備しているメモにその値を写していく。
メジャーを外し今度は胴囲を測る為に腰回りの一番細い場所にメジャーを這わす。
「息はいて」
フーと彼の吐く音と風を頭上で感じとれた。胴囲が少し細くなる。
そこから、肩幅。袖丈。裄丈。首廻り。上衣丈と順序よく測っては写していった。
あとは…だ。ここからは下半身。流石に下半身はなぁ…と思う。
kn「流石に下半身は脱がないからね?」
そんなことを考え動きを止めていたからかきんときが察して言ってきた。
「分かってるよ。上はもういいから服きちゃって。」
少し残念だと思いながら下半身を測るために服を着たあとは少し立ってもらう。
股上、股下はなんなく測れた。
残りはワタリ廻りとヒップを測るだけなんだが、ここで問題なのはどちらともきんときの”アソコ”が近いということだ。
他の構成員達にする時はなんら問題は無い。けれど今測ってるのは好きな人。もうそれだけで興奮してしまう。
ヒップに関してはメジャーと少し触れるため実質、間接的に触る形になる。
だからまだ刺激が少ないワタリ廻りから測ることにした。
きんときの股に手を回し少しずつ位置を上げていく。太ももの付け根に着くとキュッと軽く締め値を見る。
チラリときんときを見るとその表情には何も変化はなくただ平然としていた。
当たり前のことなのだけど意識しているのは自分だけなんだなぁっと思うと寂しい気持ちになった。
なんだか虚しくなってヒップを測ることにも抵抗がなくなっていた。
ヒップの値を見るために少し締める。
するときんときが少し身体を震わせ頭上から「あっ…//」と甘い声が聞こえた。
思わず上を見ると顔は少し紅潮していて恥じらっているきんときが居た。
なんだこの可愛い生物は
kn「ご、ごめん。変な声出して」
「慣れないから仕方ないよ。これで終わりだからもう少し我慢してね」
そういうと小さく頷き目線を逸らされた。
無事にヒップのサイズも測り終え採寸が終わりきんときがベッドを揺らす。
kn「疲れたーー!」
「お疲れ様。慣れないことしたら疲れるよね」
kn「本当、てか今何時だろう?」
そう言われたので手元の時計を見てみるともうそろそろ2回目の5の数字を指す頃合だった。
「あ、もう夕飯の時間だ。」
kn「え、」
「要件も終わったしこの部屋から出ようか」
そう言ってきんときの手を引っ張る
扉を開くと明るさに慣れていない目が光を拒絶する。
「まぶしぃ…」
そういってきんときの服に顔を埋める
shk「随分と仲良くなったようだな?w」
シャケが笑い混じりの声でからかってきた。眩しいものは眩しいのだ。
「元から仲良いもん!ね!きんとき」
kn「あれ、そうだったけ?」
そう言って執務机に座るシャケに勝ち誇った顔をみせピースしてやる。
すると馬鹿にしてくるだろうと思っていたのに、優しく微笑み「良かったな」なんていう想像と違った反応をしてきた。
…こいつ。気づいてるな多分。そういうことかよ。クソッ。
シャケの掌で踊らされているような気がして少しムカついたがそれ以上に俺はいい友人を持ったものだと思った。
それからシャケにきんときの服を仕立てたいことを伝え、承諾を得た。
明後日にはきんときのスーツ姿が見れるんだなと思うと胸の鼓動が高鳴る。
nk「じゃーね!きんとき!シャケ!」
そう別れの挨拶をつげ部屋を出る。
俺は早速、きんときの服を注文する為 為に自執務室に向かう。
きんときと離れることは寂しいが、明後日また会える。そう思うとあの廊下での重い足はどこかへと消えた。
shkst
Nakamuときんときが手を繋いで寝室から出てきた。笑顔でその様子を自慢されてしまったがどうやら仲良くなれたようで良かったように思う。
きんときに”昇進”の件は話していなかったが、互いに呼び捨てあっている様子を見ると恐らくNakamuが言ったのだろう。
そして寝室で一体、何をしたのか気になったので聞いてみると採寸を行っていたらしい 。
nk「きんときのスーツ仕立てたくてね。このジャージで”会合”に行かせる訳には行かないでしょ?」
といいスーツを仕立てる許可を求めてきた為、承諾した。
その事を俺は全然気にしていなかったので毎度Nakamuの観察力には感心させらる。
承諾するや否やあいつは颯爽と出ていってしまった。
…きんときの異動の件を伝えたかったのだが。
まぁとりあえず、部屋にぽつんと取り残されたきんときだけにでも伝えておこうか。そう思い名前を呼ぶ。
「きんとき」
kn「は、はい!!」
「こっちに来い」
kn「はっ!」
元気な返事をするとすぐさまに俺の向かい側に立ち一礼をする。
kn「どのようなご要件でしょうか?ボス」
いつもと違いおどおどせず、自信ありげに立っている。当の本人はその変化に気づいてはいなさそうだけどな。
「急な話だがきんとき。お前の異動が決まった。明日からNakamuの近侍の役目を担ってもらいたい。」
kn「え?」
そういうときんときは血相を変える
kn「な、なんでですか。。ボス。俺が出来ないから他の人の所へ…?」
なぜ彼は自分の事をそんなに低く見立てるのだろう。不思議でたまらない。
その考えを訂正しなければ…。
「言葉が足りなかった。逆だ。きんとき。お前ができる人間だから、俺の”友人”の傍で手助けして欲しいんだ。」
「友人…」とポソッときんときが復唱するように呟く。
すると先程の暗く強ばった顔が嘘みたいに明るく青空を映したように涼やかに笑う。
kn「分かりました!俺。精一杯頑張らせてもらいます!」
あの空間でどのような心情があったの見当もつかないが、彼が良い方向に変わったことだけは分かる。
突然。ブー、ブー、ブーと低音が響き俺の胸ポケットが震える。
その正体は携帯の着信だった。
着信の相手の名前を見る。
「…こんな時に」
出ない訳にも行かないこの電話。
ここで任せるのは気が引けるがこれからのきんときの動きは”筆頭”に委ねることにした。
自然と緩む頬と共に俺はこの着信に出るべく寝室へと足を踏み入れた。
次回へ
お気入り箇所です。
コメント
1件