早くこれ終わらせてレイマシュ書きたいから頑張ります💪
第5話です
・太中
・16歳
・下手くそ
・通報❌
START!
「…また君なの……中也……」
中也は、いつもの様に喚いたりせず、唯じっと僕を見つめていた。その瞳は、何処か寂しげに揺れてれていた。
そんな事は無いと分かってはいるが、長い沈黙が、中也の操る重力によって重くなっている様な気がして耐えられなかった。
「ねぇ…いい加減何か話したら?」
返ってくる言葉は、きっと真っ黒な罵詈雑言だと思っていたのに、
「何でお前、寂しそうな顔してんだよ…」
最近の君は僕の想定の斜め上を行く。其れが原因で襲われたとも知らずに。それ以前に、襲ってきた張本人に対して心配してくれる時点で相当なお人好しか馬鹿なんだろう。
僕が寂しそうな顔してるって?…そんなの、寂しいと思ったからに決まっているだろう。自殺を止められたのだから。
ーー失恋したのだから。
失恋…なんて純粋な言葉だ。僕のこの感情の原因は失恋なのに、失恋では無いように感じる。何故だろう。本当は失恋では無かったのだろうか。
「…自殺を止められたからに決まってるでしょ」
無難にそう答えながら、失恋では無かった感情の原因を考える。
後悔?心配?諦め?虚無感?そういうのを全部引っ括めて失恋と呼ぶのでは無かったか。やっぱり失恋で間違い無さそうだった。
そこには…
「もう自殺するなって何回も言っただろ…」
「俺はまだ手前に死んで欲しく無ぇよ…」
そこには、鮮やかな恋の色は無いと言うのに…何で…期待しているのだろう……?
「俺…太宰が倒れた後、色々考えたんだ…」
「長くなるから座れ」
僕はベットに、中也はベット脇に置いてあった椅子に腰掛けた。
「最近のお前は何処か様子が可笑しかった。何かを伝えてるのを諦めているみたいだった。」
「……そんな事無いよ…」
「嘘つけ。本当は俺に大事な何かを伝えようか迷っていたんだろ?」
そして今日、俺は太宰に犯された。未だ全身が痛い。でも、不思議だった。太宰は「僕も嫌いだ」と言っていたが、その時の顔が、自殺を止められた時の顔と一緒だった。何故、当たり前の事をそんなに寂しそうに言うのか。
まるで、何もかもを諦めようとしているようだった。
しかも、俺が「大嫌いだ」と言うと特段傷付いた顔をして、「萎えた」と何処かへ行ってしまった。
その顔を見た時、何故だか俺も胸が痛くなって、思わず跡を追った。
やっと太宰に追い付き、声を掛けると、か細い声で俺の名前を呼び、倒れてしまった。何が起きたか解らず、近くに駆け寄ると、1枚の花びらと、綺麗な花が詰まったゴミ袋が目に入った。
何でこんな所に花が?しかも先刻まで太宰は何も持っていなかった…。
そして、気づいてしまったのだ。何故寂しそうな顔をしていたのか。何を伝えたかったのか。花の正体も、自分の気持ちも。全てこの1秒の間に。
太宰は、俺の事が好きで、
ずっと「好き」という2文字を伝えようとしていて、
花を吐く奇病……花吐き病を患っていて、
俺は……
俺は、太宰に恋をしている。
終わりでーす!うーん、“いい所で切っちゃう症候群”だこれは。本当にこんな所で切っちゃってごめんなさいm(._.)m反省はしてないです☆多分次回が最終回ですねぇ〜!いい感じに終われるように頑張ります💪💪
コメント
1件