設定
💎(セル・ウォー) 偽名(さしみ)
ゲームオタクの社会人。在宅多め (?)
🍷(デリザスタ) 偽名(テキーラ)
仕方なくイノパパの会社で働いている社会人・もちろん仕事はしない。(27)
あ、あば…あばば…
な、なんで。どうしてこんなことになったんだ?
分からない…とにかく、何もわからないってことしか分からない。
🍷「…」
💎「あの、で、デリザスタしゃま??」
💎「一体これは…どういうことなんでしょうか?」
🍷「…これってなにが?」
💎「えっとそのさっきから腕を絡めていらっしゃるので」
🍷「??」
なんでピンとこないような顔してるんだ。
あぁ、いったいどうしてこうなったのか。
正直、何も分からない。ただ、今日の朝突然デリザスタ様が話しかけてくるようになった。
💎「あの…なんで腕絡めてるんですか?」
🍷「え?なんでって…セル坊と仲良くなりたいからに決まってんじゃ~ん」
💎(いや、距離の詰め方ミスってるミスってる!!」
💎(これは陽キャにとって普通なのか?僕が異常説あるか?)
それにしても、なんで急にデリザスタ様が距離を詰めてきたんだ…
まさか僕の正体に気づいたから…いや、それならキッショと思って近づかないはず…
💎「ちなみに…どうして、僕と仲良くなりたいと?」
🍷「ん~~~、マジメだから~?」
💎(うん、意味がわからん)
🍷「セル坊みたいなマジメくんをからかうの超面白いんだよねェ~(笑)」
困った…会社でも親しくなってしまったら…いずれ、僕がさしみって事がバレてしまう。
それは避けなきゃ…断じて避けなければならない。
僕が…社会的に〇なないためにも。
数日経過ーー
今更だが、デリザスタ様のことをもう少し説明しよう。
あのお方はいわゆる陽キャで、会社では王子様のような存在だ。
デリザスタ様が道を通れば、キャーかっこいいー!こっち向いてー!なんて言われるのはあたりまえだ。
なんなら会社でファンクラブなんてものもある、誰だそんなもの作った奴。と心底思う。
そんな人物が僕に近づこうものならーー
🍷「セル坊みてェ~!」
💎「?」
🍷「目からウロコでちまった~」
💎「え」
🍷「はい、セル坊にあげる~」
💎「え??」
…実は、特に何も言われることがない。
僕もなんやかんや顔がいい方だからなのだろうか…
あれから少し日にちが経ち、他愛もない話をするのが日常になっていた。
だがそれは非常にまずい。
もし、男だとバレれば、
僕は会社では社会的に終わり、会社も多分クビになり、近所で変態扱いされて、
💎(ダメだ…考えるだけで胃が痛くなってきた) キリキリ…
🍷「セル坊~?」
💎「ひゃい!!」
🍷「ウケ~さっきからやけにボーッとしてんねェ~(笑)」
デリザスタ様とかかわってから少し分かったことがある。
まず、デリザスタ様は当然ながらコミュ力が高い。だから仕事での交渉とかはだいたいデリザスタ様が相手をしている。
前までは、仕事しない陽キャと思っていたが、一応大切な仕事はしてくれる上司だ。
🍷「セル坊~今度の休み予定ある?」
💎「…えと、なんででしょうか?」
🍷「一緒に出掛けたいな~って思って」
ホイ来た、来ちゃったよ。一番恐れてた事態が来ちゃったよ。
💎「す、すみません…行きたいのは山々なんですが、その日はどうしても外せない用事がありまして…」
🍷「ふ~ん、じゃあ、しょうがないかぁ~」
💎(めずらしい…あっさり分かってくれた…)
そして僕は家に帰って来た途端女装を始めている。
先に言っておこう、別に癖になっているわけじゃない。
一応僕も女装に慣れているわけじゃない、だから念のために練習をしておかなければならない。
ピンポーン
💎「…ん?なんだ?」
そしてその時、玄関のチャイムがなった。
もう化粧も衣装も着てしまったし。
💎「はぁ…仕方ないこのまま出るか…」
なんて溜息を吐きながら、僕は玄関へと移動した。
💎「はーい、今開けますねー(女声)」
そうして、扉を開けた先に…
🍷「あれ、さしみちゃん?」
その先に居たのは、どういう訳か…デリザスタ様だった…
あぁ…僕………
〇んだ……………。(社会的に)
終。
コメント
3件
ニヤけが止まんねえぜ!
最高〜♡!
神作品に出会っちまったなぁ…最高やん…♡