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_本が好き
一日中本を読んでも飽きない。なのに、なんでみんな本が嫌いなの?
どうして、私が本を読むといけないの。おかしいよね。
第1章
桜が散り終わりそう。もうすぐで春も終わる。その繰り返し。それをいつも同じ場所、同じ人達と一緒に時間が進むのを過ごすのが、『学生』。だと思う、。まぁそんなことどうでもいいけど。
私は、図書室へ向かう。今借りていた本はもう読んでしまった。だから新しく借りるのだ。図書室へ着くと、カードに色々なことを記入し、借りたり返す手続き?をする。地味にめんどくさい。私は本を返し、次に読む本を探す。漫画などは苦手だから、小説の棚へ行く。一通り見終わったがあまり面白そうな本はなかった。
「面白そうがないな」
私は独り言のつもりで言ったが、後ろの方にいた女子たちのくすくす笑う声が聞こえた。私は無視し、最後の方の棚の端に向かった。すると私の目を惹いた本があった。
「面白そ。」
私は本を手に取り、手続きを済ませて図書室を後にした。
教室で私は本を読み始めた。読み始めた途端、周りから色んな声が聞こえた。
『また読んでるよ笑』『あれっていじめとかあるんでしょ?笑』『好きだよねぇ”いじめ”笑』
違う。私はいじめなど好きじゃない。そもそも題名からそんなの分からないから、いじめのやつ沢山見ていてもおかしくないでしょ、。
無視したいのに、たくさんの声が耳に入ってくる。なんで?おかしい。人の声って勝手に入ってくるものなの?自分が聞きに行かないと入らないものじゃないんだな、。
「いいでしょ。別にどんなものを読んでも」
私は独り言のように言っていた。不本意だったのだろう。自分から言ったつもりはなかった。けど、気づいたら言っていた。
私は10分ほど本を読み、教室から出た。あんなとこで本を読んでも集中できないし。
昼休みはまだ何十分もある。何をしよう。図書室は、、。いやいやまた、笑われるだけだ。じゃあ、外?いや、うるさいし、行くのがめんどくさい。出来れば近いとこがいい。暇が潰せる近いとこ。すると、どこからか声がきこえた。
「誰だろう」
私は周りを見渡した。近くに屋上に上る階段を見つけた。おそらく屋上から音はきこえている。私は階段をゆっくりと登った。
「あ、」
屋上には、男子生徒が口元を抑えながら何かしている。男子はこちらを振り向くとびっくりしたように後ずさりした。
「え、えと、その声が聞こえたから、その盗み聞きしようてかはしてないよ!?」
何故か男子はキラキラしたような目をしていた。私は勝手に声を聞いて見に来て、何かの邪魔をしてしまったのに。
すると風が吹いた。私の前髪が揺れ、目に入る。
「いたた、ちょ、風強い、!」
チクチクするような痛みと、強い風とで、少しイライラする。早く風止まないかと思っていると足音が聞こえ遠ざかって行った。
「あ、待って!」
おそらくあの子だろう。やはり邪魔してしまっていたようだ。
風がやみ、前を見ると男子は居なくなっていた。
「あー、やってしまった、余計なことしたなー」
私は、少しガッカリしながらも屋上を後にした。