「……………….。」ムカッッ
「ごめんよ〜。」
「ははっ。 まぁ、家族になるんだしね〜。」
和紀さんが軽く笑った。
僕は一瞬にして心が暗くなる。
それは、戸籍上で勝手に決まってしまう。
そこがどれだけ僕にとって闇でも、苦でも。
これだから、
嫌いだ。
「家族、なのですか?」ボソ
「え?」
全員が僕の方を見て疑問を抱いた。
あーぁ、馬鹿だなぁww
言わなきゃ愛されたんだろうな。
このカゾクも、残り少ないか。
ごめんね。院長。
『約束』、守れないや。
ー憂京が新しい家族と顔合わせする前ー
「憂京くん、新しいご両親がいらっしゃたよ。」
「……はい。」
「憂京くん?」
「私は、もう此処に帰ってこないことを願っているからね。」
心配してくれているのだろう。
慰めてくれているのだろう。
その院長の気持に喜びながらも、少し悲しい。
『もう、此処にはお前の居場所はない。』
そう言われているようで……….。
でも、『約束』したんだ。
僕は、あのとき確かに。
「うきょ……ん。」
「うきょ、くん!」
「憂京くん!!」
ハッッ
「さっきのどういう事?」
「なにか、あった?」
分かってる。分かってるだろ?
この人たちは優しいんだ。
彼奴らとは違う。
院長も。
施設の皆々!
でも、僕にはその優しさが息ができないほどに苦しいんだよ。
ポロポロポロ…………
「!?」
「え、あ、憂京くん!?」
「ごめん、ごめんね!」
え?
ゴシゴシ
あぁ、僕泣いちゃったんだ。
弱いな。
臆病で、貧弱で、反吐が出る。
心配されることを願って、今までいい子で居たんでしょ?
心配されたかったんでしょ?
褒められたかったんでしょ?
素直になれない。
自分が一番、
嫌いだ……….!!
さっき一時活動休止の宣言をさせていただきました、奏丸です。
ちょっとね、ほんとにプライベートのことなんだけど、
お休みさせていただきます。
まぁ、フォロー返しもするし、宣言したストーリーで「します。」って言ったことはするつもりです。
でも、多分これが活動休止前の最期のストーリーとなると思います。
でも、このストーリーは続けるし、たくさんの声をいただいたら、完結してから続編出すかも。
ここは、人と関わるのが嫌になった僕が、唯一輝けた場所でした!
だから、失いたくない。
コメント
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、、了解です!