今日は 何故か 飲み会に誘われた 。
読書が趣味とか、外出することもほとんどない人間なのに 。
まあその理由は大体分かる
大体 何故か飲み会に誘われる時は女子を集めてワイワイしたいからという理由 。
くだらない理由で呼ばれ続けて5年 、舐めるなよ 。
男女5人ずつ 、まるで合コン 。
俺は誰にも言っていないが同性愛者 。
だが周りに同じ奴がいなく、ずっと打ち明けられずに居た
そんなことを考えながら参加した飲み会は俺だけ酒を飲みぼけーっとしてた 。
別に、女とか興味無いし
とか思いながら男側は誰がいるのかを確認した。
別に、興味あるやつを見つけてあわよくば男同士の友情っていうもんで話しかけようとしてた訳では無いが 。
そこに居たのは中学の頃同じクラスで、男女両方に人気があった 雪宮 さん 。
隣に座っていたというのに気付かなかった。
うわ、大分変わったなぁ。とかガン見してたら
「 … あの 、なんでしょう … ? 」
「 え っ 」
「 ずっと こっち見てくるから…
何かと思って 。 」
まずい 、喋りかけられるのは想定外 。
「 え、えっとさ ?」
「? うん 、 」
「俺ら 、中学一緒だったよね ?」
これで間違えたらもうここには恥ずかしすぎて居られない。
頼む、合っててくれ 。一生のお願いすぎる 。
「 … あ 、藤咲くん !?
ほんとだ 、気付かなかった .. 」
はい 、俺も気付きませんでした。
ちょっと笑って返すと 、
「 ね 、藤咲くん 」
「 抜け出そ ?ここから 」
耳元で言われ 、正直一瞬何を言っているか混乱しすぎてよく分からなかった 。
「 抜け 、出す ?」
「 そう 、ここにいても何もすることなくない?笑」
確かに 。
「 ふぃ 〜
外の空気美味しっ!」
俺には寒い以外の感想が思いつかなかった。
だって今真冬だぞ?
1月の28日。
「 … 俺の家来る ?」
「 行ってもいいの ?」
反射的に言ってしまった 。人から 家来る? 何て言われると思ってなかったし、それも男性に
「 藤咲さんは 好きな人いるの 〜 ?」
少し酔ったかのように 雪宮さんは言ってきた 。
「 いや 、いないです 」
「 えーそうなの…?」
「 雪宮さんは ?」
絶対酔ってるだろ 、ってわかるくらいに中学の同級生に使う声じゃない 。
やめろし 、俺の恋愛対象にお前も入ってんだぞ ?
「 俺は 居るよぉ 〜 …! 笑 」
あ 、いるんだ 。
「 誰ですか ? さっき居た 〇〇さん ?」
「 ん ー 、だれそれ 。」
幹部も覚えてないの?この人
相当酔ってる …
「 じゃあ 誰ですか … 」
「 あー … こっち向いて 、」
何かと思って左に顔を向かせると 、急に視界が暗くなった 。
それは 俗に言う 、キス ?
初めてだしそもそも意味が分からなく 混乱してた 。
「 雪宮 、さん ? 」
「 … 何でわかんないの 、 」
「 いや分かりますけど 。
分かりますけど 何故急に ?」
「 だって 隣に中学の頃の片思い相手いると思わないじゃん … っ !」
「 はい ?」
「ちょ 、1回水飲め 。」
「 う ぇ 、」
「 … 落ち着いた ?」
「 本当にすみません 。」
「 あ、ども …」
我に返った彼は 俺の目の前で土下座をしている。
「 … 頭あげてもらえます ?すげぇ違和感 …」
「 彼女とか恋人さんいますか … ?」
話聞けや 、こいつ
「居ないけど ..」
「 良かったぁ 〜 、何も良くないけど 。」
「 … ていうか 、雪宮さんて 俺のこと好きだったんですね 。意外です」
「 あ 、」
「 忘れてください !! /// 」
「 え 、嫌です 」
… こいつ、意外と可愛いな 。
ちょっと興味出てきた 、な
「 … 付き合ってくれますか ? 」
「 あぁ すみませんこのタイミングで でもこのチャンス逃したらもう一生会えないかもなのd」
「 早口だなぁ」
「 うーん 、俺は別に雪宮さんに特別な感情を抱いてるわけじゃない。」
「ですよね … 」
「 だけど、少し興味が出てきた 。」
「 少しの間 だけ付き合うのは 、ダメかな ?」
そう言うと 雪宮さんは 酷く綺麗な オッドアイの目を見開かせながら
「 いいの っ !? やったぁ ! 」
今日は 元同級生のことがよく知れた 。
意外と声はでかいのとか 。
数ヶ月経ったある日 。そのことを思い出し 、今では大好きになった dn に話してみたら
「 うっわ 、黒歴史…
思い出さないでよ 、mfくん… 」
とだけ言ってクッションに顔を埋めた 。
「 飲み会へ行ったら中学の同級生に遭遇しました 。」
終わり
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待って何 、恋人さんって