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・下手 ・オメガバース ・すおさく ・桜総受け
〈 設定 〉
★ α ★ β ★ Ω
・ 蘇枋隼飛 ・ 楡井秋彦 ・ 桜遥
・ 桐生三輝 ・ 柘浦大河
・ 梅宮一 ・ 杉下京太郎
・ 梶蓮 ・ 柊登馬
・ 十亀条 ・ 兎耳山丁子
いつものように、授業を受けている日だった。
…どくんっ。
「!!」
やばい、体が燃えるように熱い。
この感じ、絶対ぇヒートだ。
授業中だってのに…ふざけるなよ。
ヒートとは、一ヶ月に一回、Ωの者だけくる発情期のことだ。
どんどんと、体が熱くなっていき、呼吸も荒くなり、最終的には性的行為を求めるようになる。
今迄は抑制剤を飲んでいたから、こんな感じになることは無かった。
でも、今回は抑制剤を忘れてしまった。
だから、このような状態になるのは今回が初めてだ。
俺は教科書を立てて、皆から見えないように苦しんだ。
「はぁ…はぁ…///」
本当…やばい…まじで…誰か、治して……
「誰っ…かぁ……♡///」
俺は耐えられなくなり、担当の教師に腹が痛いと訴えた後、教室から逃げるように教室をでていった。
「大丈夫か彼奴」
後ろから、教師の心配する声が聞こえる。
仕方ないだろう。俺がΩだと言う事は隠しているんだから。
ヒートが来たら、まわりは全員敵だ。
フェロモンで人を誘ってしまい、最終的には俺がΩだとバレる。
いつもなら辛くないはずの階段を辛そうに降りて、俺はすぐ保健室に行った。
幸い、保健教師は職員室にいて、誰もいなかった。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
俺はすぐベッドに腰を下ろし、カーテンをしゃっと閉めた後、本当に抑制剤がないのか、もう一度ポケットの中などありそうな所を探す。
荒い息をだしながら、ポケットに手を突っ込む。
それでも、抑制剤はでてこなかった。
あーあ、最悪…本当に忘れたんだ。馬鹿だな。
俺はベッドに仰向けになり、ゆっくりと目を閉じた。
でも5分後、更に症状が悪化し、もう寝れなくなっていた。
誰か抑制剤を持っていればいいのに。
「んっ……あぁっ、…♡///」
なんとなく、自分でヤっている時を想像して、こんな声かな、と思いながら声を出してみた。
当たり前のように、症状はおさまらなかった。
それどころか、悪化した気がする。
「んぁぁっっ、、!♡///イっ……くぅ……!///」
イくと言っても、勿論イかない。
「ほんっ……まじで……誰かぁぁ……!!///(涙目)」
ヒートが、これだけ辛いものだとは思わなかった。
まじで、βでもαでもどっちでもいいから、来て__。
その時、がらっと扉が開く音が聞こえた。
そしてその声を聞いた瞬間、嫌な予感がした。
「桜桾、大丈夫かい?」
俺はバッ、と口を押さえた。
勿論、声が聞こえないように。
「す、すおっ……多分…、だいっ……じょうぶ……」
なるべく、苦しい声を出さぬように、普通に振る舞った。
「ほんと?でもその感じだと、全然大丈夫じゃなさそうだよ?」
びくっ。
何故俺の嘘は、そこまでわかりやすいのだろうか。
「…」
「あれ、図星っぽいね。じゃあ、カーテン開けるよ?」
「は、ちょっ…あっ…」
俺がやめろ、と言う前に、蘇枋はしゃっとカーテンを開けてしまった。
そして蘇枋は、驚いたような顔をした。
当たり前だろう。
今彼が見ている俺の姿は、顔が真っ赤で、肩で息をしていて、唾液をだらだらと垂らしている、見たことのない姿なのだから。
「桜…桾、これ…」
「すおっ、これは違っ……」
「…そっか、君は__」
「いっ、言うな!!」
俺は蘇枋が答えを言う前に、彼の言葉を遮った。
本当に、その言葉は聞きたくなかったのだから。
「そ、その…周りには言わないd__!!」
どっくんっ。
また、症状がっ……!!
「あぁっ……はぁ…っ…///」
1番見られたくないのに、抑えられない。
「すおっ……!みないっ…れぇっ……♡///」
「……」
見ないでと言っても、彼はガン見していた。
それはそうだろう。だって、番になれる者が目の前にいるのだから。
「…桜桾、治してほしい?」
「えっ……♡///」
俺は、素直に頷いた。
でも、頷くということはどういうことかはわかっていた。
あの、性的行為を受けなくてはならないということだ。