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元貴 side
寝室のカーテンの隙間から朝日が差す
今日はどうやら天気がいいらしい。
昨日の僕はどうやらお薬を飲んだらしい頭が痛い。
大森 : 朝 … 、 頭痛い 。
お薬を摂取したのは今日が初めてではない。
駄目って分かってたよ、分かってたけど、どうしようもなくて睡眠薬に手を出した。
外からは登校中の学生の声や出勤中のサラリーマン、楽しそうな幼児の声。楽しそうで無邪気な声。近所の人の声。
声や物音、雑音の音を細かく拾いすぎて頭がガンガンする。
ベッドの上で1人。頭を抑えている僕。
もう世界は夜が明けて眩しいはずなのに僕はそのスポットライトに当たることができない。
大森 : … はは 、、
思わず乾いた笑い声が出てしまう。
僕がぼーっとしていても時間は止まってくれない。
規則正しい時計の音だけが僕の部屋に響き渡る。
大森 : …準備 、、 しないとな 。
僕は重い体をなんとか起こし、支度を始めた。
これも全部、僕が僕にまだ大丈夫と伝えるための手段。
いつも通り過ごして、いつも通り音楽に触れて、。
全部、いつも通り。
僕は鏡の前の僕に言う。
大森 : 今日も…いつも通り 。
大丈夫だよ。って、そうしないと自分がいつか壊れてしまいそうで怖かったから。
若井にも涼ちゃんにも言えない。話せない。
これは僕の問題。
自分で考えて、自分でどうにかすれば大丈夫なんだから周りを巻き込んではいけない。
そう決め止めて今日も僕は頑張る。
大森 : … いってきます 。
一人暮らしの家に静かに呟き、家を後にした。
***
難しい🙃