人通りがなくなった。
先程までの騒がしい音は、白い絨毯に吸い込まれていった
そのとき
(ザクッ、ザクッ、ザクッ
「!? 」
急な足音に動揺が抑えきれなかったその足音は近づいてくる。
こんな人通りの少なくなった時間に歩くのは酔っぱらいだけだ。 私は息を潜め、毛布に顔を埋め、人が通り過ぎるのを、待った。
*「どうしてそんな所にいるの?」*
突如した声は、静寂を断ち切る様に辺りに響いた。
………?一瞬戸惑ったが、ふと我に帰る。今の声はなんだ?酔っぱらいじゃない…。そう考えていると、また
「寒くない?」「…死んでる…!?」
と声がする。いやいや動いてるだろ。とツッコミたい気持ちを抑えて毛布から顔を出す
「あ!良かった…生きてた!」
同じくらいの年の女の子だった。
*「お家ある?」*と聞かれたので、首を横に振った。
「じゃあさ?家来る?」
………え
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