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なんて言うか、一目惚れだった。
綺麗な瞳に、スラッとした体型。そして
白い肌に長い髪。一瞬で目を奪われた。
あの時から、ずっと頭に残ってるから、
その時は自覚してなかったけど、
もう好きになってたんだと思う。
嘆きの島で色々あってから、イデア先輩と仲良くなって。オンボロ寮で一緒にゲームをしたり、先輩の部屋に行ったり。ボードゲーム部にも遊びに行ったりね。
バレンタインの日。皆の前で平然と、明らかな本命チョコを渡して。先輩はめっちゃ照れてたし戸惑ってたけど、嬉しそうに受け取ってた。
イデア先輩と付き合いだして。かなり優先順位が入れ替わった。マブよりも先輩とのデートを優先して、喧嘩もしてたけど仲良くやってた。幸せだったんだなあ。
でも、帰る方法が見つかりそうって聞いてさ。嬉しかったけど、同時にめっちゃ悲しくて。離れたくない、ずっと一緒に居たいって思って。やっと恋心を自覚したよね。でもその時にはほぼ手遅れだった。もう帰る日も近づいてた。
誰も知らない場所に、お前を閉じ込めた。誰にも取られない様に、帰らせないように。
「まぁ、閉じ込めたのはこういう理由。酷いよねー、監督生も。マブより先輩優先するなんて。俺らずっと仲良かったじゃん」
「⋯」
「まぁでもそれは別にいっか。これからずっと一緒だもんね、監督生♪」
大きな瞳でこちらを見つめる。その表情は絶望にも、後悔にも、蔑みにも見える。
ねぇ監督生、俺どこで間違ったの?お前を好きになったこと?
ねぇ笑ってよ監督生、俺お前に笑顔で名前呼ばれるの好きだったんだけど
ねぇ監督生、俺の事好き?どうやったらアイツの事忘れてくれる?
ねぇ監督生、俺だってこんなことしたくなかったけどさ、お前が悪いじゃん
ねぇ。監督生。俺さ。