コメント
1件
!注意
まじ快ネタバレあり
一応コk意識して描いてる
・🔰
KID視点
今日も宝石を月にかざす。怪盗キッドを始めてからこれで何度目だろうか。
かざしては落ち込んで、またかざしては落ち
込む。
数あるうちの1つの宝石を見つけるだなんて
最初から無謀なことはわかっていた。
同じことを繰り返すのは流石に心労に堪え
る。
K「地道に探すしかねえか、、、」ふいと階段を駆け上がる音が聞こえてくる。
扉をものすごい勢いで開けるのは小学校低学年ほどの小さな少年。
コ「はあ、はあ、キッド、、毎度毎度エレベーターの電源を落としやがって、•・」
K「私は小学生だろうと貴方のことを侮ったりしませんよ…ってことで、宝石の回収よろしくなー!」
宝石を名探偵に向かって投げる。
コ「毎回宝石回収させやがって、、、」
K「便利で助かるぜ!ありがとよ!」
コ「くそが…
それで?今回の宝石は目的のものじゃなかったんだな?」
K「そうだな・・・」
疲労が溜まっていたのだろうか、今日は口が滑ってしまった。
K「はやく、見つかればいいのにな・・・」
コナン視点
K「はやく、見つかればいいのにな・・・」出会って以来、そいつが弱音のようなことを吐いたのは初めてだった。
ゴッホの向日葵の時もシンガポールでも、罪を被ってでも裏で動き続け、最後まで紳士面を外さないアイツが。
コ「お前・・・」
K「..ッじゃあな名探偵。またいつか、月下の淡い光の下で…」
俺が喋りきる前にキッドは白いマントをひらめかせ、ビル下の深い闇の中に消えていった。
コ「…」
キッドはずっと1つの宝石を探し続けている。世界には数えきれないほど宝石はあるのに。無謀なことだ。
それでも探すのはその方法にしか頼れなかったのだろうか。なぜその一つだけの宝石に固執するのか、
たくさんの疑問があるが、一日でも早くアイツが宝箱を開いてがっかりする日が来なければいいと願う。