目を覚ますと、此処は病院だった。
私は死んだ筈…何故
辺りを見渡すとクラスメートの皆、親戚、祖父祖母が泣いていた。
何でこんなに泣いてるの?
死ななかったから?
そういえば片脚が全然動かせない。
そう思ってたら医者が来た
「全体の方は大丈夫ですが、片脚が脳に行き届いてなくて…動かせない状態ですね」
そうか…脚が
それならもう、走れないな…
可那「それなら、治す方法は有りますか?!」
何でそこまでやってくれるの?
可那….大切な________親友。
私は可那を哀しませたんだな…しかも、親戚、祖父祖母も。
沢山哀しむ人が居たのに…何で気が付けなかったんだろう。
医者「残念ながら…有りません」
可那「そんな…」
可那は今までにも見たことない顔で私を見た。
涙が次々と出ていた。
私は云った
「ごめんね」
そうしたら、クラスメートは
「こっちも、暴言吐いてごめんなさい!!もう二度としない!!」
と次々からの謝罪。
そして、可那
可那「私が親友なのに止められなくて…ごめん…ごめん…」
昨夏「良いよ…だから、泣かないで…皆も…」
祖父は御土産にフルーツを、祖母は御土産に私の好きな物をくれた。
親戚も、これしかないと頭を下げて、私の大好きなスケッチブックをくれた。
祖父祖母と親戚は用事があるため去った。
幸福だな…
皆は何か話し合っている。
何かなと思ったけど、身体が思うように動かない。
だから、浮遊のまま寝ることにした。
病院引退後
可那から教室に呼ばれた。
入った瞬間_____クラッカーが鳴った。そして
「引退おめでとう!!!」と皆が云ってくれた。
可那「皆、昨夏の為に準備したんだ。今日は愉しんじゃって」
昨夏「うん、解った。お言葉に甘えるよ」
可那は車椅子で移動をさせてくれた。
この時間は愉しかった。
でも、時間は一瞬で過ぎていく。
最期に皆からのプレゼント
「はい!!皆でケーキ作ったの!!一緒に食べよ!」
ケーキとは思えないぐらいの大きさで、一人では食べ切れないぐらいだった。
可那「それじゃあ~!切っちゃうね~!!」
可那もノリ気だ。愉しいな。
この後、ケーキを皆で食べ合って裕福な時間を過ごした。
帰り
可那と帰ることにした。
可那「うち寄ってく?」
昨夏「え?でも、悪いし…」
可那「良いよ!良いよ!遠慮しないで、家帰っても一人何でしょ?」
昨夏「それじゃあ。お邪魔させて貰いますね…」
嗚呼。今日は何ていい日だ。
このいい日が何日も続くように、置き手紙を書いた。
Fin
コメント
5件
...この幸せが続けばいいのに.. 夜お疲れ様!!!面白かったで!