いつからだっけ。ぼくは、、
入団仕立てのぼくのフィンクス、 2人だったんだよね。
「カルト。ほらよ」
フィンクスがぼくに渡して来たのは炭酸水。
フィンクスはいつも炭酸水を持ってるから、好きなのかな。
そんなフィンクスの優しさにも気付かずに……。
「何?それ」
冷たくしてしまった
「まぁ、よ。これから仲良くするって言う、おまじない?だろ。」
その時は、なんも考えてなかったけど、
おまじないってやつは他の団員にもしてたのかな。今は気になって仕方ない。
「……ありがと、、」
僕は警戒しながら受け取った。今思えばすごく嬉しかったな。
次の日〜
フィンクスと団長が話してる。仕事の話かな?
気になった。だから話しかけようとしたその時、
「ただいま〜!!」
「オマエ…買いすぎよ、」
マチとフェイタンが帰ってきた。
「あ、2人とも…おかえり…!!」
「あ、カルト!カルトに似合いそうなリップあったんだ!」
「これ…ぼくに?」
「そうだ!とってもに合いそうだなって思って!」
マチが笑顔で渡して来たのはリップだった。
ぼくは暗殺一家。オシャレなんてしたことなかった。
ぼくの頭の中には1つの単語が思い浮かんだ。
フィンクス…「可愛い」って言ってくれるかな…
でも…でも…。
「あ、フェイ!おかえり。なんか買ったか?」
「別に…私が持てるの全部マチのモノね…」
「また荷物持ちかよwお疲れ様w」
いつもだ。フィンクスが真っ先に話しかけるのは
「フェイタン」だった。
別にフェイタンが嫌いなわけじゃない。
ただ、フィンクスと話してる時のフェイタンに
いつしか僕は、[憎しみ]を抱いていた。
いつもはフィンクスとフェイタン。2人仕事だって、
何だって一緒だった。きっと、子供の頃から一緒だったんだろうな。いつも2人が一緒なのは、シャルナークだって、団長だって、知っていた。入団仕立てのぼくは何も感じなかった…、けど。ぼくが、フィンクスのことを好きになってから。2人に目が行くようになった。
そのときぼくが思うのは、
なんで…なんで…フィンクスはフェイタンばっかなの?
それしか頭に思い浮かばない。
今日は、僕とフィンクス、そしてフェイタン…
3人で仕事。大雪の日。どんな服でも寒い日。
仕事帰り。ぼくが足ひねった。
「ほらよ…乗れ」
フィンクスがおぶってくれた。内心、心臓がバクバクして、とっても嬉しかった。 でも…。
「…、くしゅっ…」
黙り込んでたフェイタンがくしゃみをした。
ぼくとフィンクスはフェイタンの方を向いた。
だって、フェイタンがくしゃみをするなんて珍しい。
「フェイ、?大丈夫か?これ、着とけ。」
「…ん、ありがと、…。」
ぼくが足をひねったときよりも心配してた。
ずるいずるいずるいずるい。
そのまま無言でアジトに戻った。
アジトに戻り、フィンクスとフェイタンは、楽しそう。
2人でお酒を飲んでたから。僕はジュースだったけど、
フィンクスと飲めるのが、嬉しくてたまらなかった。
この時不意に……(フェイタンが居なければ、もっと、)
そんな言葉は飲み込んで…、その時だった。
「あ、マジか…。」
「どしたね」
「2件目の仕事…、団長からな。」
「あ、そう。行て来るといいね」
「フェイも行くんだよ!!」
「イヤね!!」
やだ…2人きりになんてさせない。
「ねぇ、!その仕事…ぼくも行っちゃダメ? 」
「ん?あぁ、危ねぇからダメだ。」
「じゃ、ワタシも危ないから行けないね」
「フェイは心配ねぇだろ!」
「…じゃあっ!!留守番するから…フェイタンも…」
咄嗟に出た言葉。
「カルトがいいならいいけどよ、」
「やたね!!オマエ行てくるといいよ!」
ガチャっと音が鳴った。
今はフェイタンと2人きり。
続く〜
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