煙草の匂いを漂わせて、君に少し意地悪をしてみる。愛と期待をこめて、今日の僕から君へのプレゼント。
君はまた煙たがる。いい加減、意味くらいわかってほしいな、と思いながらもけほっけほと咳き込む君を横目に、また煙草を吸う。
そしたら案の定、
「ちょっと!いい加減煙草の煙吹きかけるのやめてよ!」
って優しい声で怒ってきた。
「はぁ」と、ため息をつく。
嫌なら隣に来なければ、と口に出そうになるが、ぐっと堪える。
なぜなら僕ら2人は、この時間が何より嫌いで何より大好きだから。
君は自覚がないみたいだけど、僕にはわかる。
君が本当に嫌なとき、黙ってどこかに消えてしまうから。
そんな至福の時間もあっという間。
「寒いから」と僕は暖かい部屋に君を押し戻す。そしたら「君も」って手を引っ張ってくれる。そんな君が好き。大好きなんだ。
そして次の日もその次の日も、君が意味を知ってくれるまで僕は毎日意地悪をする。
本当は意味を知ってるのかもだけど。
コメント
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好きです本当にマジですもう良いね1000まで押しちゃいました…(本当は一万まで押そうとしてたので一万まで頑張って押そうと思います…)
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ちょっともう雰囲気が好きすぎてしぬ