今日はたいがが仕事で俺が休みだった。
家事をしていると、ヒートではない何かが来た。
吐きそうで思わずトイレに駆け込んだ。
たいがとヤった日を振り返ってみるとちょうど二週間がたっていた。
もしかしたら妊娠したかも、
という考えが頭によぎった。
たいがに電話をかけた。
「「はいはぁい。」
「「どしたー?」」
『今、帰ってこれる、?』
「「今からプレゼンある、、」」
「「なんかあった?」」
『吐き気すごくて、、』
『もしかしたら、妊娠したかも、』
「「…は?!」」
電話越しに心配する声とたいがが上の人に説明している声が聞こえた。
「「と、とりあえずプレゼン終わらせて帰るね。」」
『許可、とったの?』
「「うん。大丈夫だよ。」」
『ありがと、待ってる。』
じゅりから電話とか珍しいって思ったけど
俺のせい、だよな。
友達以上番未満なんだから。
妊娠分かったら別れずにずっとそばにいてあげよう。
番じゃなくても結婚は認められるはずだ。
別れてしまったら後々法廷で会う可能性もなくはない。
)…迷い事か?
「そんなとこです、大丈夫、です。」
「ご心配ありがとうございます。」
)プレゼン操作側にまわるか?
「いえ、自分の考えは自分で言いたいので、」
)そうか。
)なんかあったらサポートするな。
「ありがとうございます。」
じゅりの電話から気が気ではなく
プレゼンは上司のおかげで少しは成功した。
上司にお礼を言い、会社を出た。
家には布団にくるまっているじゅりがいた。
「ただいま~。」
「じゅり、、、」
おそらく泣いているのだろう。
こっちを向かない。
そばによってもう一度呼んでみる。
それでも向かないので顔を覗き込んでみた。
涙が乾いた跡が残ったまま寝ていた
電話の内容よりももっと詳しいことが聞きたかった
だけれど疲れているだろうという考えが頭をよぎった。
やりかけの家事がたくさんあった。
気分が悪くてもやろうとしてくれていたんだな。
「ありがとう。じゅり。」
「あとは俺がやっとくから」
「寝てていいよ。」
聞こえるはずがないのに自然と出てきた。
愛着がわいたのか、?
3時間ぐらいかけすべての家事を終わらせ、スーツでやっていたのに気が付いた。
着替えるために寝室に行くと俺の服がいっぱい散乱していた。
「ヒートもきてたんだな。」
「いっぱい体力使ったんだな、」
「あれ、部屋着、、」
そういえば顔を覗き込んだとき、じゅりの手に服の袖らしきものがあったな、
俺のか、あれ。
とりあえず二着目の部屋着に着替えスマホをいじりながらリビングに戻った。
『ね、きょも、』
「起きたんだ。もうちょっと寝ててよかったのに、」
『もうじゅーぶん寝たから』
『大丈夫だよ』
「、、、そっか。」
どう話をきりだそう、
『急に電話かけてごめん』
「、、、病院いった?」
『いってない。』
『だけど、簡易的な検査薬試したら、』
そこに彼が見せてきたのは一本の赤い線がでただった。
『これ、赤い線がでたら妊娠、だって』
目を丸くして彼を見た。
うつむいて少しだけ迷っているような表情をしていた。
「でもこれ確定なわけじゃないでしょ、?」
「ちゃんとした妊娠検査受けよ?」
『うん、』
「いこ、!」
『混んでたら、意味なくない、?』
「た、確かに、」
「今から電話してみる。」
ほんとにこういう時頼りになるなぁ、
そもそも俺があんなに誘わなかったらこんなことになってなかったし。
いつもはナカにはださずに終わっているのだが
あの時は自分の欲を満たすことしか考えられていなかった。
俺の責任なのになぁ。
『『あ、ほんとですか!』』
『『はい、はい、ありがとうございます!』』
いくのかな、?
『じゅり~。』
『今なら待ち時間なしで診察可能だって。』
『いこっか。』
「うん、」
心配だなぁ、
一人で考え事をしていると病院についた。
『ね、きょも。』
「、なに、?」
『もしさ、俺のおなかに赤ちゃんがいたらさ』
『わかったときどーするの?』
逃げたりしないか心配だったから。
試しに聞いてみた。
「大丈夫。逃げもしないし。」
「むしろ切り上げて結婚だよ。」
「子供出来たのに彼氏ってままじゃ俺が嫌。」
そっか、
俺、こんな愛深い人のそばにずっといたんだな、
「入ろっか。」
『うん、』
受付にいき再度待ち時間がないか確認をする。
「先ほどお電話させていただいた京本です。」
))京本様ですね。お待ちしておりました。診察室5にお入りください。
「ありがとうございます。」
扉をたたき返事が聞こえた。
)))審査をはじめていきますね。
『んね、きょもいて、、』
「先生、僕もいていいですか、?」
)))えぇ。触れるなどしなければ大丈夫ですよ。
むしろいた方が安心できると思いますよ。
「ありがとうございます、」
いろいろな検査をしていき、最後にカメラを通しておなかの様子を見た。
先生の顔は少しだけ笑顔になった。
あぁ、いるんだな。子供。
)))妊娠おめでとうございます。
「…!!」
『…ほんとにいたんだ』
家に帰り向かい合わせに検査結果を見ながら座った。
長い沈黙が続く。
『あのさ、』
『病院に入る前にした約束、覚えてる?』
「うん。」
「あれ心の底から出た言葉だから。」
顔がマジだったもんな、
「こんな形になってしまってほんとに申し訳ないんだけどさ、」
「こんな俺ですが、」
「結婚してくれますか、?」
コメント
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んわー❗️✨ 待ってました❗️👏 平和すぎて超最高です❗️笑