長編集?。ひたすらに書きます
2話に別れたり長かったりするかもですが興味あったら見てってください
【どうか気に病まないで。】
※病み表現?多(嘔吐、リスカ、OD等)
苦手な方は回れ右お願いします。
「ッぅ゛、ぁ゛ッ~…」
とあるアパートの一室。カーテンの閉め切られた部屋では、子供のように泣きじゃくる声だけが響いていた。
『学校では虐められて、家では殴られる。でもそれが親父なりの愛し方だって言い聞かされていたけど、おれには辛いだけでした。そんなとき、話を聞いてくれたのがりくでした。おれが知らない世界を見せてくれてありがとうこざいました。ずっと愛してます。 』
いつも通りの土曜日。
憂鬱な学校が終わったと思えば、パチンコで負けてイライラした親父に殴られる。 数年たった今、これが当たり前になり始めた。だが、 今日は違った。寝室まで引きずられて、キスをされた。唇にあたるヌルッとした感覚に鳥肌が立つ。 不味い酒の味と、糞の唾液が口内にじっとりと張り付いていく
気持ち悪い感覚のあまり、吐き気がする
親父を突き放そうとしても、力が入らずびくともしない。
「ぉ゛ぇッ、けほッ、おぇ゛っ、」
何も食べていないからか、胃酸しか出てこない。抑えてきたのに、自然と涙が溢れてしまう。 俺が吐いたことによって苛立ちを覚えたのか、腹を殴られた。
意識が朦朧として、何を言われているか分からない。濁点混じりの怒鳴り声と拳だけがおれに向かってくるだけで、痛くもないし怖くもない。
ぼーッとする頭を働かせ、何とか体を起こす。この場に残ったのはおれの吐瀉物と気持ち悪さだけで、親父も気づいたら何処か行っていた。吐瀉物の片付けをして、服を洗いに風呂場に行く。
口をゆすぐ際にふと目に映った鏡には、泣き跡の残った自分の顔が映っている。…腫れなければいいけど
風呂に入る時に洋服は洗ってしまえばいいかと思い、そのまま風呂に入った。
「い゛ッ…た、」
昨日切りすぎてしまった手首に水が染みる。
なんとなくで始めたのに、気付けばやってしまっている。この癖をどうにか辞めたい。
出来るだけ手首を避けつつ体を洗った。
髪を拭いてから自分の部屋に戻り、部屋に鍵を閉める。机の上に転がっている血に濡れたカッターを引き出しにしまって、布団に飛び込んだ。
ぼーっとしている時は、色々と考えてしまって怖くなる。何時からおれと父はこんな関係になったか。おれの母は何処なのか。…なぜ俺が生きているのか、そんな考えが頭の中をグルグルと回って、しばらく頭から離れない。
徐々に瞼が重くなり、気付けば眠っていた。
閉められたカーテンの隙間から、オレンジ色の朝日が差し込む。部屋に干された白いTシャツが、オレンジ色に染まっていた
鉛のように重い体を布団から引きずり出し、顔を洗いに行く。
洗面所には、よく分からん名刺が置かれていた。キャバでも行って貰ってきたのか。
おれが一生懸命稼いできた金も、全部糞の遊びに溶けていく。仕事辞めてやろうか
リビングに親父はいなかった。早朝からどこに行ってるんだか。
今日は夜から仕事がある。場所まで遠いから、余裕を持って準備をしなければいけない。まぁ、どうせ「すいませ~ん、ちょっと𓏸𓏸さんと会うから張り切りすぎちゃって、」とか適当なこと言っとけば許されるだろうけど …兄ちゃんに連絡でもしてみよっかな
スマホを取り出し、兄ちゃんとのチャット画面を移す。過去の会話で、兄ちゃんが何度も「ごめんね」と謝っている履歴が残っていた。
「久しぶり。元気?」と文字を打ち送信ボタンを押す。すると、直ぐに既読がつき、
「元気だよ。晴は糞になんかやられてない?と画面に表示される。
兄ちゃんはまだこの家に住んでいた時、おれの分まで暴力を受けていた。おれが何かやってしまっても、「僕が受けるから、晴だけはやめて」って庇ってくれた。それなりにトラウマになっているだろうし、心配もかけたくないから、 「何もないよ。大丈夫」と嘘を言っておく。
「そっかなんかあったら言ってよ」 と返ってきた。その後もしばらく会話をし、そろそろ準備をやり始める時間になったので、別れを告げてスマホの電源を落とした。
ヘアセットと着替えをちゃっちゃと済まし、目的地に向かう。電車の中はガラガラで、この車両には自分しか乗っていない。いぇーい貸切~なんて事も思ったが、静かすぎて虚しくなってきた
相手を探しつつ、集合場所に向かう。おれが着いた頃にはもう相手は来ていた
「すいませ~ん…𓏸𓏸さんですか?」
「そうだよッ♡田中君は可愛いねッ」
妙に甘ったるい声で話しかけてくるおじさんは、今日の相手だ。おれがやっているのは俗に言う__活だ。おじさんと遊んで、時には体を売る。それをすることで大金を稼いでいる
「あはッ、ありがとうございます。𓏸𓏸さんもかっこいいですよ。」と思ってもいないことを言ってみる。そうすると相手は少し興奮した様子で、「今日は楽しいコトいっぱいしようね♡」と言って手を繋いできた。きしょい
【どうか気に病まないで。】前編[完]
2000文字以上、読んで下さりありがとうございました!語彙力がないので分かりにくいところもあったと思います> < ՞
こんな感じで長編?集を書いていくので、楽しみにして下さると幸いです!
コメント
2件
いいね👍読めないとこ投稿するからねん✌️