大森 side
若井が好き。
多分、この思いは一生伝えられない
だって、若井には好きな人が居るから、。
今も、目の前で
「この前さ、!」
「こういう所本当好きだわぁ」
君はまた、好きな話をするんだ。今日も。
隣にいるのに、どこか遠く感じる。
近いけど、まるで遠い……
僕に見せる笑顔も友達としてのものってことくらい分かってる。
偶に、こんな夢を見るんだ。
その日だけは僕の隣に若井。
若井の隣に僕。
夢の中、その日だけじゃなくてずっと続いたら
いいのにな。
若井となら、僕となら、間違いないって思うけどな。
君は僕の気持ちには気づいていない。
君の好きな曲を気に入ってみたりするんだよ。
君は好きな人が振り向いてくれないからって
僕を使って嫉妬させる作戦を練るんだ。
その瞳の中に、僕は居るよね。
ねぇ、今日だけは話を聞いて
今日だけは僕の目を見て。
今日こそは、今日こそは
君は、好きな人にブレゼントをあげるからって
一緒に買い物に行かせようとする。
「元貴はこういうの好き?」
アクセサリーを見ながら僕にそんなことを聞く
「なんで僕に聞くの?w」
そんなこと言って、一応、答えておく。
「好きだよ」
質問に答えたつもりだけど、君に向けた言葉
でもあるよ……
こうやって、僕の隣に若井が居る状況がずっと
続いたらいいのにな。今日だけは、今日だけは
僕の若井だから。
少しくらい楽しませて。
「今日はありがと」
君は別れ際にそんなことを言って後ろを向いて
帰って行った。
あーあ、終わっちゃった。
君が好きな人へ買ったイヤリングはほぼ、僕が
選んだ気がした
〜翌日〜
若井に呼び出された。
また、買い物に付き合って〜とか、言われるんだろうな。
「ごめん💦おまたせっ!」
って君は早歩きでこっちに来た
「ん、何の用?」
ちょっと冷たかったかな?
「そんな気になる?wま、いーや。
これ、」
そう云って、君は僕に小包を渡した
「ん?なにこれ」
「開けてみて」
そう急かすように目をキラキラさせて俺を見る
「そんな見ないで、顔に穴空いちゃう」
そんな冗談を言いながらも、照れるから見て欲しくないだけ。
包を開けると、ネックレスが入っていた。
「あ、これ」
どこかで見た事ある……?
「これ、この前買い物行った時、元貴ずっと見てたから」
「何でもない日だけどプレゼント」
「ありがとッ」
多分、若井は記念日にはプレゼントとかするんだろうな……
「そういえば、好きな人にイヤリング渡せた?」
そう聞いてみた。
そうしたら、
「其奴、渡したことに気づいてないんだ」
何それ、酷いって思ったけど何処の誰かも
分からないし、心の中に留めた。
「今日、それ渡したかっただけだから」
って、君は言って帰ろうとした
「外で渡した意味あった?家とかで良くない?」
って、僕は言った
「確かに……?」
ちょっと目線を逸らす君が可愛くてヾ
「プレゼントそれだけじゃないからね、!
バイバイ!」
そう言って、君は帰ってった。
直ぐに小包の中を見た。
その中には、1つの小さい巾着が入っていた。
開けると、あの時、選んだイヤリングが入っていた。
自然と頬が緩んで、笑みが零れた。
その後は、足が勝手に若井の家へ向かっていた。
家に着くなり、インターホンを鳴らしたら、
すぐに若井がでてきた。
「元貴なら来ると思ったw」
って笑う君。
それに続けて、
「あの伝え方は狡いでしょ、w」
って、もう察したように僕も笑う
多分、考えてる事は一緒なんだけど、
「僕の目の前で僕の惚気話はなしじゃない?」
もう分かった。若井の好きな人は僕。
僕の前でいつも、僕の話をしてたんだ。
「気づかない元貴も元貴だよ」
「もう少し早く気づいてくれても良かったのに」
僕は今、すごい幸せ。
「ね、もう言っていい?」
僕から言っても良かったけど、言ってもらいたかったから、
「うん」
って、頭で考えるより口が先に動いて即答した。
「付き合ってくださいッ」
答えはもう決まってる
「はいッ笑」
なんにもなかった日が、僕たちの記念日になった。
もし、来年も、再来年も、プレゼントをくれるなら、僕も答えれるように用意するよ。
「来年も再来年も隣にいてね」
君の口から出た言葉にびっくりした。
僕の考えてることが分かっているような気が したから。
『Just a friend / Mrs. GREEN APPLE』
最初らへんは曲パロって分かりやすかったかな?
Just a friendという曲で作ってみました✨
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