brside.
シャークんと付き合い始めた次の日。
僕は終わらせなくちゃいけない課題を学校に置いてきてしまったので、1人で早めに登校していた。
br「……おはよぉございま〜す」
br「あ……朝比奈さん」
教室に入ると、そこには僕の秘密を広めた張本人────朝比奈さんがいた。
朝比奈「……あんた……いい加減にしなさいよ!!!」
朝比奈さんはそう怒鳴ると、僕を強く睨みつけてきた。
br「……何が?」
朝比奈「小学校の頃からずっと言ってるじゃない!!」
朝比奈「男のクセに女が着るような服着て!」
朝比奈「挙句の果てにはメイクまでして!!」
朝比奈「気持ち悪いのよ!!!」
朝比奈「そんな気持ち悪いあんたが、シャークんさんと付き合うなんて……!!!」
朝比奈「絶対に許せないって言ってるの!!!」
br「……朝比奈さんの気持ちは分かるよ」
br「そりゃあ僕みたいなのがいたら変に思うのは当たり前だもん」
br「……でも、僕にはもう過去のことは関係ない」
br「だって、これがありのままの“僕”だから」
br「シャークんが認めてくれた、誰にも変えられない“僕”だから」
br「朝比奈さんに干渉される筋合いはないよ」
朝比奈「……っ……でも……!!」
br「僕、まだ課題終わってなくてさ〜」
br「集中したいから隣の部屋行くね」
br「それじゃ」
朝比奈「……あんたなんか……死んじゃえばいいのに!!!」
はぁ〜、スッキリした。
────ありがとね、シャークん。
僕、シャークんのおかけで変われたよ。
もう、何も怖くない。
✧• ───── ✾ ───── •✧
……課題やっと終わった〜……
教室戻ろ……
もうシャークん来てるかな……
sha「……あ、おはようBroooock」
br「おはよぉシャークん♡」
sha「……学校ではくっつくの禁止……/」
br「えぇ〜連れないなぁ……」
sha「……ねぇ、朝比奈さんと何かあったの?」
br「え、なんで?」
sha「いや、朝比奈さんが友達にBroooockの悪口言ってたから」
br「まぁ、ちょっとね〜」
br「でも、シャークんは気にしなくていいよ」
br「そんなことよりさ、今日の放課後スイーツ食べに行こうよ!」
sha「おお、いいな!」
br「その後洋服も買いに行きたいなぁ」
sha「え、可愛い服?」
br「ううん。シャークんとお揃いの、シャークんが欲しい服」
br「どう?」
sha「うん、いいよ」
sha「……でも……いいの?Broooockは可愛い服が欲しいんじゃ……」
br「……今ももちろん、可愛いものは好きだよ」
br「でも、今のままの僕だって、紛れもない“僕”。そう認めてくれたのは、シャークんでしょ?」
br「だから、シャークんの言葉を大切にしようと思ってさ」
sha「Broooock……そっか……!嬉しいなぁ……」
br「じゃあ、放課後それで決まりね!」
────僕の首を締めつけて離さなかったリボンは、
シャークんの存在と言葉によって、
するするとほどけていった。
『可愛いものが好きなのも、今のままの僕も、紛れもない“僕”』。
『好きなように生きていい』
僕のリボンをほどくのは、
こんな単純な言葉だったなんてね。
コメント
10件
/ おそらく 初🌾失礼します 。 暴力めちゃくちゃ好きで 神作品すぎたので フォロ~させていただきました ✨️ 裏設定とかも しっかり考えられていて 自分も参考にさせて頂きたいです .ᐟ 長文失礼致しました m(_ _)m
最終話だけにいいねしてごめん、早く全話見たすぎて忘れてた☆でも面白かったし最終的にbroooockとシャークんの苦しみが全部なくなったし、うちもその苦しみなくなったぜ!ほんとに面白い作品をありがとうございます!!うちも頑張ります!!
アアアトウトイ.... 完結おめでとうございます!! 私のちょっとした独り言のようなものがこんな神作に生まれ変わるなんて思いもしませんでした...!ありがとうございます! きっとこれから先ずっと🍖🦈は幸せに過ごしていくのでしょう(*´˘`*) そう考えるだけでにこにこが止まりませんね!w