ゴキブリの味
タッタッタッタッタ
「りうらく~ん逃げないでよぉw」
タッタッタッタッタ
「あれw?無視?」
やばい…早くッ早くッ捕まったら
死んだゴキブリ食べなきゃ…
先「心躍るとびきりの毎日をワクワクドキドキで過ごせるみんなが幸せな毎日ができるような学級にしような」
先「今日もいい一日を過ごして!」
先「卒業式には、大金夢を輝かせ思いっきり笑うんだ!」
先「じゃあ今日のホームルームでは未来、希望についてのお話をしようか」
先「人生はとっても長いようで短いんです、なので落ち込んでちゃつまんないですよ」
「せんせ~いそれって気楽?ってことですか~」
先「あぁ~そうだな気楽だ気楽♪」
「気楽って言ってもどんな感じですか?」
先「そうだな~…みんなで輪になって友達や仲間たちみたいになる事だな」
先「でもな?誰もが未来へのチャレンジャー、仲間であり敵だだから傷つくこともあるけど…」
赤「こんな風に…?ボソッ」
先「手を取ろう!固く結ぶ絆!友達や仲間になるためにくだらない個性は矯正しましょう」ニコ
「なんでですか~?」
先「失格や失敗作にならないためだ!」ニコ
「だってよ~りうらwボソッ」
赤「ぁ…ぅん…」
先「みんな?悪者見つけたら全員で、思いっきり正義の炎浴びせような!」ニコ
赤「と~んだ正義…ボソッ」
先「それにな?お気の毒ないじめられてるやつはいじめっ子たちからしたら、負け組なんだよ」
先「そんなならないように学校はある!お前らそして僕らの可能性!」
先「誰かの不幸せにはノータッチもだめだぞ?
人の不幸に無関心で
冷静な人間だと思われる恐れがあるので
手短な同情とお悔やみで
自分の好感度上昇チャンスに変えて
思いっきり哂うんだ!」
赤「とんだ人が先生になったな…ボソッ」
断ち切ろう道徳にお別れ
「ほら~つかまったんだから早く食べてよ~」
「本当にそれ…早く食べろよ…
世迷い言終わらせよう…
「でもさぁw?こんな和やかじゃねぇてかwさよならした教室先生大好きだろなぁw?」
「それはそうww」
コソコソコソコソ
あぁ…先生の言う通り…りうらみてみ~んな哂ってる…
内集団バイアス…
赤「分かち合い…ってバカみたい…」
「あ”ぁ?なんて?ごめぇ~んw声聞こえなぁいw」
ドガッ
赤「ッ…」
おまえの率先励行は誰もやらない頭固いことだよ…
先「みんな~なにやってるんだ?」
「りうらに死んだゴキブリ食わせようとしてるんで~す」ニコ
「そうそう!先生こんなこと好きでしょ?」
先「………」
「あれ?先生こんなこと好きじゃないんですか?」
先「まッまぁ**誰もが唯一のオンリーワン!**だからな」
赤「……?」
先「そりゃぁほとんどは無価値
怒らないとか…なさ?」
怒らないとか…
赤「こいつッ…正気か…?ボソッ」
赤母「うぐッポロポロ」
先「なかないでください…」
見殺しにさせたくせに……名に負う聖者め…
赤母「もうッ私生きていけない……ポロポロ」
先「あきらめないでください」
いさましいそのなぐさめる勇気気持ちはどこからでるんだろう…
赤母「とりあえず…今回は食べずに済みましたし…許しますけど学校はちゃんと処置してくださいね」
先「わかりました」
赤母「後…いじめっ子の親子にもまた直接お話あいさせてくださいね」
先「はい…」
赤母「りうら、つらくなったらすぐ言ってね」
赤「は~い」ニコ
先「今日はみんなに心躍るとびっきりの毎日を、送ってもらうためにアンケートを作ってきたさぁみんなしよう!」
やっても無駄なのに…
とびきりな毎日なんて
赤「それはない…それはないボソッ」
先「ほら!これをやればみんなが幸せだ!」
そんなんやるだけで幸せになるわけないじゃん…
腐ってんの?脳天
反吐がでる…あの子のことをみんなして
思いっきり嗤って
無茶苦茶にしちゃいたいな…
先「りうらこっちこい」
タッタッタッタ
赤「なんでしょう…」
「ごめんなさい…あんなことやって……」
赤「あ……」
先「ほら…許してあげれないか?」
赤「…………先生!」
先「どうしたんだ?」
赤「りうらこの子が死んだゴキブリ食べたら許そうと思います!」
なにこれ……
ゴミ作ですわぁ…
死んだゴキブリってどんな味なんでしょうね♪
とりあえず夏の宿題全力でやります♪
じゃあ乙イカ♪