太中
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退院して直ぐに仕事に取り掛かった
皆、事情を知っていて、病院の人と同じ目を俺に向けてきた
其の視線が五月蝿くて、怖くて、重くて、息苦しくて、骨五月蝿い
息がまた出来なくなって、人気の無いところに逃げ出して、蹲った
きっと空の上じゃないところに救いがあってきっとまだ其の場所を見つけられてないだけ
きっと
きっと
きっと
きっと、
きっとまだ
見つけられていないだけ
まだ、
まだ
きっと
絶対
そう、絶対
きっと大丈夫
きっと
きっと
薬
刃物
縋るものはこれだったのかもしれない
きっとこれまでのは悪い夢で、ただ魘されていただけ
薬を手に取れるだけ取って
喉に流す
最近は薬の量が多くなって吐き出す
時間が経つに連れて楽になる
「あ゛、ぁ゛…ぁぁぁあ゛.…あぁ゛、」
「え゛ぁ゛…ごめ、…ごめんなさッ…、やだッ、あ゛、…俺ッ、が悪ッッ悪かったッ、からッ.」
「……え゛ぅ゛ッッも、戻ってッ、戻ってきてッ、、、…お願い」
「…太宰…………」
「ッッッし、ッッ…し.ぬッ、ッッしぬから、ッッッゆ、ッ許しッ許してッッ…」
そして、鋭利な刃物を腕に突刺した
「ッ…、ッッ」
爀くなった腕に刺さった刃物を抜くと、爀い穴が空いた
其れを指で抉った
「ッ……ぅ゛.ほらッ、ちゃんとッッッ.…ちゃんと痛い、.ッッやっ、やっと、しねるッッ? 」
「…ぇ゛ぁ゛あ゛.ッッ…」
「ッッッ消えッ.消えたいッッッッ.」
腕に刃物を何度も何度も刺した
血が無くなってきて、手に力が入らなくなって、手に持った刃物を落とした
意識が朦朧としていたが、また其の刃物に手を伸ばした
だが、意識はそこで途絶えた
朝起きると、血がそこら中に飛び散っていた
薬のおかげで頭に甲高い音が走る
左腕を見ると、少し触ったら骨が見えそうなぐらいまで傷が深かった
包帯を巻いて見えないようにする
何時ものように息が吸えなくなって、大量の薬を流し込む
仕事着に着替えて、仕事に向かう
この作業が一番億劫だ
四年前のあの日からの部下の目は変わらない
あの恐ろしい目は忘れられない
今でも其の視線に呑まれそうになる
自分の執務室に行くまで、其の視線に耐える
目を合わしてはいけない
息が出来なくなるから
やっと自分の執務室が見えて、一寸早歩きで執務室に向かう
執務室の中で、薬の副作用なのか何時も息切れがおきる
其れを毎日のように治す
何時も時間が経つと治るが、偶に治らなくなり、悪化して、首領に迷惑をかけたことがあった
だから、細心の注意を払っている
息切れが止まると、後ろの扉から扉を軽く叩くような音がした
其の後、姐さんの声が聞こえ、部屋に入れた
「中也よ、首領に呼ばれておったぞ?」
「あ、ぇ゛.はい…御報告ありがとうございます」
そして俺は、重い身体で首領の執務室に向かった
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お疲れ様です
最近、違う連載でエロも書こうかなとか思い始めてるんですけど、なんか、上手く書けるかどうかも分からないし、どうやって行為までいって、どうやって終わるかが全然思いつかなくって、何時も私の性癖ばっか詰めちゃうんですよね…
頑張ってエロは勉強します
これでも結構知識入ってるんです!
長文失礼しました
最後まで見て頂きありがとうございました
コメント
2件
わぁ、弱ってる中也可愛すぎますぅ〜!!!✨めちゃくちゃ好きです!! 自分で自分のこと刺すとか大好き過ぎます... 昴さんの書いたえろとか見たら最高過ぎて私死ぬのでは...??? 昴さんの太中ならなんでも最高なので性癖これからもどんどん詰めてください!!✨