ある日私は保健所に犬や猫を保護しに行った。人が来れば悲痛な叫び声が聞こえる。泣いてしまうほど悲痛な声。生きたい。迎えに来てほしい。その一心で泣き続けていると思う。その中で一匹の柴犬を見つけた。他の人は見てもスッと目線をそらされてしまう子だった。ずっとずっと吠えていた。泣きながら吠えていた。私はその子を引き取りました。そして車に乗せると、ずっと牙を向けながら唸り、吠えていた柴犬がすっとなきやみ、にこっと少し口角を上げたのです。その子は瞬く間に懐きました。そして名前を愛としました。今までなかった愛を代わりにたっくさんあげようと思ったのでこの名にしました。ではまたさようなら
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