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1日遅れだけども稀咲の命日という事で、はい、半間が稀咲のお墓参りに行く話を書きます。
※キャラ崩壊注意 、 短い、暗い、悲しい、BADもHappyもない。
それでは本編へ。
𝕃𝕖𝕥’𝕤 𝕘𝕠。
よォ 稀咲ィ …元気かぁ ??
元気だといぃーなぁ…。
あの日 … あの時、
傍に居れてやれなくて…お前を守れなくて
ごめんなぁ…ッ
うるさい程に鳴り響くサイレンの音、花垣達のであろう足跡、転倒したトラック、それと愛する人の無惨な死体。
「稀咲…痛かったよなァ……怖かったかぁ??ごめんな…ァッ」
俺が死神だから、俺の近くに居たから逝ってしまったのでは無いかと今でも思う。
俺は、逃亡者としての人生を送りながら唯一1年に1度必ず、いくら危険でも行く場所がある。
その日は、2月22日。
天竺と東京卍會の抗争日、そして、稀咲の命日。
「今年も来たぜェ〜、稀咲ィ」
少ない金で供え物買って、サツが嗅ぎ付けてきた頃に行く。
正直、墓の前で死んでもいいかなと思う日だってあった。
彼奴が居ない世界なんて、ショーが台無しになったサーカスも同然。
けど、1つだけ…一つだけ俺の生きる意味がある…それは、俺が供えた物を、気分で次の日に見に行った時。
「…は?なんで……1口、食べてあんだ?」
1口、食べてあった。
いつもは無い紙があると思ったら、稀咲の字、間違える事が無い稀咲の字で。
『ふん、美味しかったぞ、来年も来いよ。』
と、書かれていた。
だから俺は毎年、稀咲の墓に行って…次の日にまた来て……そんな、織姫と彦星のような一年に一度の会話をしている。
「もー少し……生きるか。」
そう、今日も俺は生きる。
『まだ、見てるのか…まぁ当たり前だな、スライドしねぇと終わらないからな。』
『1つ、言ってやろうか。』
『俺は、道化だ 。』
『どんなマジックでもできる、』
『本当に、稀咲 鉄太は、死んだのか?』
『まぁ…それは俺だけに分かるからな。』
『どう思うかは、お前次第だ。』
『……じゃーな、他でまた会おう。』
プツンッ