「ん、。此処は、?」
目を開けると、
少し薄暗い、、ダイニングのような部屋。
何故か椅子に座っており、
目の前には机の上に並べられたナイフ、フォーク、スプーン、グラスに様々な料理達。
自分の他に2人、青年が座り、食事をしていた。
「あ、あの?これって食べても良いんですかね?」
と青年達に聞く。
しかし、聞こえているのか聞こえていないのかは分からないが
無言で食べ進める青年達。
食べても良いんかな、?
恐る恐るナイフとフォークを手に持ち
目の前で湯気をたてている小さなステーキを切り、口に運んだ。
あまり美味しくない、、、。
ちょっとばかり硬いお肉に上に掛かっているソースが凄く独特だ。
このソースはなんやろ?
ちょっと鉄臭く、ドロドロとしている。
次に赤いスープを口に運ぶ。
「ん”!?ゲホッ、、、。」
何かが喉に詰まる。
急いで口から吐き出し、
それを見る。
「はっ、、?」
手には水色から紫色のグラデーションの髪の毛。
これは、間違いなく僕の恋人の、いむくんの、、。
「っ、、!」
グラスに注がれているワインに手を伸ばし、一気に飲み干す。
でも、それはワインでも何でもなかった。
先程のソースより、生臭さと鉄臭さが増しており、
ドロドロとしていて少し赤黒い。
そう、これは
『血』。
「、、、本当に何なん、これ、?」
すると、先程は無言だった青年のうちの1人が言う。
「何言ってるの?初兎ちゃん、。」
そしてもう1人の青年も言う。
『初兎が全部やった事やん?』
あれ、?
僕が、?
いむくんを、?
あぁ、そっか、確かいむくんと喧嘩して、、、
僕の事を嫌いってifくんの方が好きだって言われて、僕が恋人なのにって思ってつい、
カッとして、、、、動かなくなるまで首を絞めて、、それで、、。
でも、と見覚えのある顔をした2人に問いかける。
「、、そう言うりうちゃんだって、、それにまろちゃんも、。」
そう言うと、
「俺は兄貴と一緒になれて幸せ、、♡」
「俺もないこと一緒になれて嬉しいわぁ、、♡」
と言い、何処か満足そうに微笑む2人の姿を見て唐突に理解する。
先程まで食べていた料理は、
「うっ、。」
考えるだけで気持ち悪くなり、嘔吐してしまう。
「ん”はぁ、っ、、お”ぇ、。」
胃液や先程食べた肉のかけらが
床に飛び散る。
嘔吐したせいか急に視界がぼんやりとしてきた。
とびかける意識の中、
頭の中で響く言葉。
自分が食べていた肉や、スープ、
それらは全て
『いむくんやったんや。』
コメント
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ビターチョコデコレーションやん…😭😭 やっぱ翠柳ちゃん、曲パロ上手すぎやてぇ…、😇😇