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???)とーます!!
俺は彼を愛していた。
???)愛してる。
彼もまた俺を愛していた。
彼はとても優しくて、可愛い愛される人だった。
何事にも熱心に取り組み、責任感の強い人だった。
そんな彼が俺の恋人だなんて鼻が高かった。
???)仕事、ブラックすぎる笑
なんて言いながら毎日職場に向かう後ろ姿を見るのがルーティンだった。
???)『ごめん、今日帰れないわ』
とーます)『了解!お仕事頑張ってね』
なんてやり取り、もう何回したか忘れる程だった。
今日もいつものように早朝に家を出た彼。
ストレスやら寝不足やらでやせ細った彼を見るのは心苦しかった。
???)行ってきます。
とーます)…頑張ってね
いつもとは違う何かを感じながら俺は見送った。
テレビをつける。
人身事故のニュースをやっていた。
おっかないなと思いながら詳細が流れるのをまつ。
『 速報です。
今朝7時27分。◯◯行きの電車で人身事故がありました。
この事故で身元不明の男性が死亡したということです。』
俺しかいない部屋に響くアナウンサーの声。
……嫌な気がした。
この電車には彼が乗っている。
どうか、何も無いように。
願うしかなかった。
『たった今、詳細が分かりました。
死亡したのは26歳の江藤颯太さん。ホームに転落しそうになった子供を庇い死亡したようです。』
……江藤颯太。
彼だ。
俺の恋人が死んだ。
受け入れられずフラフラとした足取りで寝室に向かう。
昨日も彼と愛し合った寝室にはまだ彼の体温が残っている気がした。
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江藤颯太…らーば。