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「貴方は明日を知っていますか?」
ポニーテールにした髪がゆれる。大丈夫、次は私が伝える番だ。
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12歳の時、故郷の村から少し離れた森の奥で私は
泣いていた。私が住んでいる村の住民たちは少し
欲張りな性格だった。他の村との交流はほぼな
く、あるとしても相手の村からのおすそ分けを一
方的にもらうだけだ 。自分たちの村にないものが
他の村にあった時その村に爆弾をしかけ、自分た
ちの村よりも他の村の方が技術が進歩していれば
その村を水に沈め沢山の人を殺めるような人達
だった。だから、焼かれた。私の村はほかの村の
人達によりどこに家が建っていたのか目を凝らさ
ないと分からないほど消えてしまった。襲撃が
あった時、私はとても怖かった。だけど、嬉し
かった。たぶん、私と村の人達の意見が違い差別
のような物をされてきたから嬉しかったのだろ
う。そのせいか、村の人達のことを考えなかっ
た。ただ自分さえ助かればそれでいい。そう思い
ながら私は必死に人目のつかない森の奥まで走っ
た。村がほぼ見えなくったところで私は前が見え
なくなった。目の前が歪みぼやけて、額に水滴が
こぼれ落ちていた。意味がわからなかった。嬉し
いと思ったはずなのに瞳から水滴がこぼれ落ちて
きているのだ。いつの間にか声も出ていた。大木
の下に行き座り込んだ。顔を沈め、泣いた。その
後、目の前が暗くなり眠りについた。
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「おーい!生きてるー?」
聞いた事のない声が聞こえた。すこし大人びた女
性の声だ。
「生きてるんだったら目覚ませー!」
すこし怖い。このまま起きずに死んだふりをした
い。でも起きなければ何か後悔をする気がする。
私は葛藤しながら瞼をひらいた。そこには短い髪
を下で一つくくりにした身長の高いお姉さん?が
いた。
「生きてた!よかったよかった!」
お姉さん?は笑顔で私を見た。そして、私の腕を
見た。私は直ぐに腕を隠した。でも遅かった。
「君もしかして、セサ村の子?」
お姉さん?に問われる。いやだ、答えたくない。
答えてしまったら殺されてしまう気がする。だけ
どこのお姉さん?なら、、私は小さく頷いた。お
姉さん?は少し驚いた顔をしたがすぐに笑顔にな
り私の目を見た。
「そっか、逃げてきたんだね、、
よく頑張ったね」
私の頭を撫でて言った。私はまた涙が出ていた。
お姉さん?は私が泣き止むまでずっとそばで優し
い言葉をかけ続けてくれた。
読んでくださりありがとうございます!
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