「……何と言うか、外に出るの久々だね、兄さん。」
寒空を見上げながら私の弟の彼……柊翔はそう言う。
「……そう、だね。やっぱり最近ずっと寒かったから、出ようにも出られなかったし……。」
それに、私たちには研究者としての使命があるから。
そんなことを思っていると、
柊翔「……あ、兄さん!もう行く時間だよ!早く行かなきゃ!」
家を出る時間になっていた。
いつの間にか時計の針が10時45分を指している。
「……あ、本当だ………。今行くから、待ってて。忘れ物はない?」
柊翔「大丈夫。あとその会いに行く2人の前だと「捨て飯」って名前でしょ?」
本当は忘れててもらってほしかったけど、忘れてなかったか。
捨て飯「うん。恥ずかしいけどそれで合ってる。」
捨て飯「じゃあ行こう、柊翔。朝露さんと夕凪さんのところ。」
寒空の下へ、一歩駆け出す。
柊翔「………うん!」
______この行動が後に闇の渦に巻き込むことになることも知らず。
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